謹んで初春のご挨拶を申し上げます。
蝋梅のつぼみが一気にほころびました。芳しさが増し、その甘い香りと共に清々しさが身体を巡りました。水仙と同じくらい好きな訳は自分が冬生まれという事以上に、黄色い花が春を感じさせてくれるからかもしれません。
今年もいつものように妻は、高価な食材を使うこともなく、手間ひまかけて料理を楽しんでいました。育児もあり無理はしないようにと伝えていましたが、我が子は台所の音が好きなようで、一日中ずっと、楽しそうに眺めていました。そんなふたりを眺めていると久しぶりに幸田文さんの名随筆を読みたくなりました。おせち料理と博多雑煮に合わせて、いろんなお酒を味わいたいなとも思い、昨年は東北に足を運んだこともあり、東北のお酒で揃えました。ワンカップでしたが。でも、新年早々のさささかな楽しみとなりました。
因果応報。良い行いをすればちゃんと報われ、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。それも良いかもしれませんが、どこか自分本位な気がして。また結果を求めるが故に、思い通りにならない時にもどかしさが募ります。昨年がそうでした。
因果一如。原因と結果は一緒。結果はすでに原因と一緒に生まれているということ。それは、努力が結果につながることを期待せずに、今に最善を尽くすということなのかなと。昨年暮れの日記にもつながりますが、今ここに生きている。だから、その瞬間、その瞬間を大切にし、自分がすべきことに全力を尽くす。今年はそんな因果一如のこころで。
皆様の健康とご多幸を心よりお祈りいたします。本年もどうぞ、よろしくおねがいいたします。