今年は、その時間、進行中の長崎の保育園の現場にいました。白木蓮が映える澄み渡る青空の下、園児たちと一緒に手を合わせました。震災以前から岩手の友人に、ひと足速い九州の春の知らせを届けようと花の写真をアップしていました。なので、今年も。
ただ、昨年は岩手・陸前高田では『箱根山テラス』。宮城・仙台では『子どもの村東北』と震災関連のデザインの仕事をしたこともあり、見せたい友人が増えました。人とかかわるということは、日常の自分の心の中にその人の居場所ができることなんだと。だから年に一度とかじゃなく、毎日、忘れることもなく、一緒に歩いていけます。今日も、炭おこしをしているんだろうな（代表取締役だけど）。筆まめだからお客さんたちに手紙を綴っているんだろうな、とか。陸前高田の町を歩いて、見て、人たちと関わりを持って、今、感じてることは、まだまだ大変なんです。これからなんです。と、九州の人たちに叫ぶのではなく、自分が変わっていくことなんだと。これからの日々を仕事を、自分に、みなさんに正直なものを生み出していくことなんだと思っています。また、我が子にも「凪」という名前はこの穏やかで美しい広田湾から頂いたんだよと、早く見せてあげれるよう、より一層励みたいと思います。
