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今年は本木昌造の没後140年、キリスト教徒の信徒発見150年とふたつの源流が交わる節目の年です。そして9月は毎年、全国で本木昌造の命日を偲ぶ「印刷の月」でもあります。その9月に改めて活版のルーツを巡り、活字・印刷文化を支えてきた先人たちを敬い功績を讃えることができればと。また、今を生きる私たちは今の活版をいっしょに楽しんで、みんなで、活版印刷を未来につなげていければと、これまで関わってきた人たちとお祭り(祀り)を企画しました。

活版巡礼祭|GIRO DI KAPPAN(ジロ・デ・カッパン)と言います。2009年に寺尾さんから活版を受け継いで、その文化をどう未来に残していくかと模索して、ルーツである長崎に通うようになりました。親戚以外、誰も知らなかったまちでこの数年、関わる人たちが増えていきました。関係を育む中で、いろんな人の矜持や、思い、祈りを受け取ってきました。あるべき場所にあり続ける為にできること。それはとてもシンプルで、関心を持つこと、感じること、そして関わり続けることかと思っています。長崎各地に点在する大切な資源。それらを巡って、みなさんの轍で繋がったならこれほど幸せなことはありません。

最後に。はじめて活版のルーツを辿ったとき、そのポテンシャルに気づき、出島にあるList:に駆け上がりました。オーナーの松井さんに(初対面にもかかわらず)興奮気味に話すと、その可能性を信じてくださいました。あの日がなければ今はありません。改めてお礼申し上げます。また、そこから広がった長崎の友人たちの存在も、とても大きなものです。心から感謝致します。

活版巡礼祭|GIRO DI KAPPAN http://nagasakikappan.tumblr.com/
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