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夏のあいだ。遠方に出張がないときは、朝昼晩と、我が子と一緒にお風呂に入っていたのですが、秋風に変わりいつものように夜だけになりました。それでもお風呂の中で生まれるさまざまな「音」に喜んでいます。まだつかまり立ちで、歩くことはできないのですが、手を離して、一歩、二歩と踏みしめるように、あきらかに自分の意思で前へと向かっています。歩き出すのはもう間もなく。言葉もなんとなく少しづづ。歩き出しはじめることと同様に、言語に頼らないコミュニケーションもあとわずかだと思うと、喜びの中に一抹の淋しさがあります。ただ、彼と過ごすと何だか懐かしさのような、知らない間にどこかに置いてきてしまった大切なものに再会させてくれる瞬間が多々あります。そうそう、ワーズワースも大好きだったんだ。良く見つけてきてくれたね、と。



A Rainbow | William Wordsworth

My heart leaps up when I behold
A rainbow in the sky
So was it when my life began,
So is it now I am a man,
So be it when I shall grow old,
Or let me die!
The child is father of the Man
And I could wish my days to be
Bound each to each by natural piety.


虹 | ウィリアム・ワーズワース

空に虹を眺めるとき
わたしの心は弾む 
生まれた頃はそうであった 
大人となった今もそうである
年をとってもそうだろう、
さもなければわれに死を!
子どもは大人の父である
わたしの人生の日々が
自然への敬愛により結ばれますよう