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福岡を中心とした詩人達が運営を行っている「福岡ポエイチ」。年一回、博多・中洲の「冷泉荘」で全国から詩人たちが集い、「いま書いている人、そしてこれまで書いてきた人をつなぐ」のテーマのもと、文学系の展示・即売会を行っています。今年は5回目を記念して、ゲストに詩人の谷川俊太郎さんを迎え、冷泉荘に滞在して詩を創作する詩のアーティスト・イン・レジデンスとトークも行われます。今回、その広報物のデザインを行いました。昨年暮れに福岡市文学館で、これまでの福岡の詩人の展覧会「POLYPHONY」のデザインを行いましたが、こうして今回、今を生きる福岡の詩人たちと関わりを持ち、福岡の詩の文脈を感じることができ嬉しく思います。

東北での「形あるものはみんな失くしたけれども、気がついたら胸に民話が残っていた」という言葉が忘れられません。その土地の唄や物語り、そして詩。そういった目に見えないもの、形のないものが、これからますます必要になってくるのかな、と。そんな言葉を大切に紡ぐ人たちの催しなので逆説的に、大切に扱わないと破れてしまう薄くて脆いグラシン紙に印刷しました(印刷は文林堂の山田さん)。グラシン紙なので、もちろんブックカバーとして本を包む本来の役割も。

ポスターやカウンターなどに設置される小さなチラシも。ポスターはポエイチの実行委員会の方々の尽力もあり、市の公式な事業とも思えるほど公共機関でも目にし、ポスターの前で何方かが立ち止まっている光景にも幾度か出会っています。19日に開催されるトークでは、聞き手に詩人の渡辺玄英さんを迎え、谷川俊太郎さんに冷泉荘で滞在して創作され博多で生まれる詩のことなどを聞かれるそうです。チケットももう少し残っていますので、冷泉荘での展示即売会と合わせて「福岡ポエイチ」を楽しんで頂ければと思います。



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福岡ポエイチ 5周年記念特別企画「Re:name」

開催概要
■展示即売会
【開催日】2016年6月18日(土)-19日(日) 
【開催時間】13:00-18:00 
【開催場所】リノベーションミュージアム冷泉荘 (福岡市博多区上川端町9-35)
【料金】 入場無料
*冷泉荘では滞在制作中のため谷川さんとお話することはできません
 谷川さんのお話を聞きたい方は6/19のトークイベントにお越し下さい

■トークイベント 「福岡ポエイチ2016トークイベント 谷川俊太郎(聞き手:渡辺玄英)」
【開催日】2016年6月19日(日)
【開催時間】10:00-11:30(開場は開演の30分前)質疑応答あり
【会場】都久志会館 ホール(福岡市中央区天神4-8-10)
【チケット】2016年3月5日(土)10:00発売開始
【料金】2,000円(全自由席)
【販売】チケットぴあ Pコード631-799 
*ぴあ店頭ほか、お近くのセブンイレブン、サークルK・サンクスで購入できます。
*開場時刻になりましたらチケット発券時の整理番号順にご案内します。
*3歳以下でもお席が必要な場合チケットが必要です。
*事務局での予約・販売は行っておりません。

【場所】 リノベーションミュージアム冷泉荘、都久志会館ホール
【内容】 文学系同人誌の展示即売会、ゲストによる滞在制作・トークイベント
【ゲスト】谷川俊太郎
【アートディレクション】中川たくま
【主催】 福岡ポエイチ実行委員会
【後援】 福岡市、福岡市文化芸術振興財団
【協力】 FUKUOKA ART NINJA