By takuma

少しご報告です。独立して9年が過ぎました。中村哲さんのペシャワール会のHPにも掲げられていますが、「誰もが押し寄せる所なら誰かが行く。誰も行かない所でこそ、我々は必要とされる」。その言葉にとても共感して、自分なりにデザインのない場所に赴いて、そのような意思を持って仕事をしてきました。先日、打ち合わせ先から妻に電話で帰る事を伝えるとふいに、「ようやく自分が消えて、透明なデザインができるようになってきたねえ」と。思い当たる節と、なかなか褒めない人という事も相まって外だったにも関わらず、思わず泪しました。二十歳の頃、デザインの本を買ったものの、どこから読んで良いかわからず肩を落としていた僕を見て妻は大笑い。何だか僕も滑稽に思えてきてつられて大笑い。そんな日がまるで昨日のことのように感じました。

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7月18日から久留米市の『石橋美術館』で、額縁や表装にスポットを当てた「ちょっと気になる 絵のまわり」という展覧会が開催されます。その広報物や会場サインなどのアートディレクションとデザインを行いました。青木繁の《海の幸》をはじめとした石橋美術館のおなじみの作品群や、長期休館に入っている東京、ブリヂストン美術館の作品(マティス、モネ、ルノワールなど)が展示されます。画集やHPなどで絵そのものは見ることができますが、額縁は載っていません。たしかに、ちょっと気になる…。ぜひ会場で確認していただけたらと思います。

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4月24日より、京丹波の『ギャラリー白田』で、「ミエルかみ」が始まっています。先週末は僕も京都へ行ってきました。一年間ほど時間をかけてきたものの結晶と美しいものに出会えた喜びに、えも言われぬ多幸感と充実感とが未だ身を包んでいます。主催の石井すみ子さんのこれまでの尽力と、私たちをもてなしてくれたことへの感謝の気持ちで胸が一杯です。思いがけない人や京都のたおやかな自然との出会いもありました。重ねてお礼申し上げます。

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京丹波の『ギャラリー白田』で行われる、手漉師の前田崇治さん(紙漉思考室)の展示会に参加します。これまで1年ほど、『ギャラリー白田』の石井すみ子さんと、みなさんと丁寧な打ち合わせが行われてきました。ますます、前田さんの紙は素晴らしいものになっていて。この展示会でどんな新たな表情を見せるのかとても楽しみです。新緑がとても美しいこの季節の京都で皆様にお目にかかれますと幸いです。以下DM(前崎さんデザイン。とても美しいです)より。

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