By takuma

少しご報告です。独立して9年が過ぎました。中村哲さんのペシャワール会のHPにも掲げられていますが、「誰もが押し寄せる所なら誰かが行く。誰も行かない所でこそ、我々は必要とされる」。その言葉にとても共感して、自分なりにデザインのない場所に赴いて、そのような意思を持って仕事をしてきました。先日、打ち合わせ先から妻に電話で帰る事を伝えるとふいに、「ようやく自分が消えて、透明なデザインができるようになってきたねえ」と。思い当たる節と、なかなか褒めない人という事も相まって外だったにも関わらず、思わず泪しました。二十歳の頃、デザインの本を買ったものの、どこから読んで良いかわからず肩を落としていた僕を見て妻は大笑い。何だか僕も滑稽に思えてきてつられて大笑い。そんな日がまるで昨日のことのように感じました。

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7月18日から久留米市の『石橋美術館』で、額縁や表装にスポットを当てた「ちょっと気になる 絵のまわり」という展覧会が開催されます。その広報物や会場サインなどのアートディレクションとデザインを行いました。青木繁の《海の幸》をはじめとした石橋美術館のおなじみの作品群や、長期休館に入っている東京、ブリヂストン美術館の作品(マティス、モネ、ルノワールなど)が展示されます。画集やHPなどで絵そのものは見ることができますが、額縁は載っていません。たしかに、ちょっと気になる…。ぜひ会場で確認していただけたらと思います。

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今月18日から久留米市の石橋美術館で、「ちょっと気になる絵のまわり」という額縁にスポットを当てた(もちろん、名画もたくさん)展覧会が開催されます。それに連動して子どもたちが石橋美術館をたのしむ為の「夏休みこどもプログラム2015」が開催されます。そのワークショップの企画、コーディネート、広報ツールデザインを行いました。当日の講師も行います。

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夏至と冬至が暦ではなく、体感的に季節を感じる節目なのですが、その夏至を過ぎて夏はこれからだというのに、心がどこか秋に向かっているのを感じます。慌ただしくも充足した日々を過ごしています。我が子の成長にも驚くことばかり。最近、読み返した福永武彦の本にこんな一節がありました。

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