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これまで出会ってきた人たちと、そして、これから出会う人たちとコミュニケーションデザインで、やさしい社会をつくっていく活動をはじめました。『ポランズ』と言います。どうぞ、よろしくおねがいいたします。

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以下サイトより。

 わたしたちが暮らす町には、貧困や虐待を受ける子ども、障がい者、生活困窮者、DV性暴力被害者、刑余者、セクシャルマイノリティの人たちなど、多くの生きづらさを抱えた人たちもいます。その人たちを排除(知らないふり)するのではなく「居場所」をつくることで、地域をより良いものに変えていこうと言う社会的包摂(ソーシャルインクルージョン)という考え方があります。

 一方、デザインでも同じような事が言えます。観光や産業など地域の魅力を引き出す為のデザインは至るところで語られていますが、同じ地域の中で暮らす生きづらさを抱えた人たちに果たしてデザインは届いているでしょうか? 社会から見落とされたり、こぼれ落ちてしまったり、その瀬戸際だったり。「デザイン」というものから今、遠い場所にいる人たちを包み込むようなデザインが必要です。

 『ポランズ』は、コミュニケーションデザインを用いて、そのような社会的課題の改善に取り組んでいます。多様な人たちの切実な悩みや痛みをやわらげたり(ときには希望になったり)、居場所づくりを行っています。劇的な変化は訪れないでしょうし、社会の痛みが完全に消えることもないでしょう。ですが、一人ひとりが行動することで、生きづらさを抱えて暮らす人たちの悩みや痛みは軽減され、社会がやさしいものになっていくことだけは確信しています。

 『ポランズ』の名前は、宮沢賢治の「ポラーノの広場(原題:ポランの広場)」から頂きました。誰しもがそこに行けば生きる喜びを感じたり、明日も元気に過ごそうと思える共有地をめぐる物語です。物語の中に携えていたいこんな一節もあります。“僕はきっとできると思う。なぜならそれを今、僕らが考えているのだから”