IMG_1779

「石橋美術館」としての最後の展覧会「特別展 石橋美術館物語」が、はじまりました。秋からは運営が変わり、久留米市美術館へと。今年で会館60年、老若男女問わずたくさんの人たちに愛され続けてきました。久留米・筑後の人たちにとっては美術館という枠を遥かに超えた、誇りのような拠り所のような、かけがえのない大切な場所として在り続けてきました。季節折々の花々だけでなく、ときには木漏れ日や風のそよぎでさえ、来場者をやさしく迎えているようでした。その60年という積み重なられた時間の分、たくさんの人のあたたかな想い出があるのでしょう。やっぱり淋しいものですね。特別展では青木繁、坂本繁二郎、古賀春江をはじめとした地元久留米出身の作品をはじめとして、フィナーレに相応しい錚々たる名画とともにこれまでの60年間を辿っています。閉幕が近づくと人が増え、ゆっくりと観れないでしょうから、お早めに。

IMG_1780

さて、そんな特別展の開催中に、小中学生対象に「夏休みこどもミュージアム」の企画を行いました。学芸員と一緒に、美術館を探検する「石橋美術館ふしぎ発見ツアー」。それから、質問に答えながら展覧会を鑑賞する為のワークシートをデザインしました。シートの質問に全部答えたら熊本のキタカゼパンチさんのバッジをプレゼント(これは本当に記念になりますね)。おとなり、石橋文化会館では、連続ワークショップを。

7/29 「鉱物キャンドルをつくろう」福間乃梨子(キャンドル作家)
8/02 「羊毛フェルトで不思議な動物ポーチをつくろう」やまもとゆかり(フェルト作家)
8/09 「気になるかたち発見!オリジナルバッグをつくろう」宮崎友理子 (イラストレーター)
8/16 「かっぱの円盤アニメをつくろう」馬場通友(アニメーション作家)
8/23 「未来の美術館へラブレターを送ろう」酒井咲帆(写真家)
8/24 「僕のカタチ、私のカタチ、木のバッジ!」西村洋一(木工家)

と、大人でも参加したくなるような魅力的な講師の方々。久留米市外の小・中学生でも申し込み可能です。子どもたちが驚きと喜び、そして大切なものに出会う夏になればと、願っています(連続ワークショップのお申し込みは、公益財団法人久留米文化振興会まで)。