11/5日(土)に、福岡で初めてのレインボー映画祭、「福岡レインボー映画祭 Fukuoka Rainbow Film Festival」が行われます。その広報物のデザインを行っています。最近は「LGBT」という言葉を耳にする機会も増え、企業や行政なども積極的に研修などを行い、LGBTへの理解を深めている印象を受けます。折にふれ、エレン・ペイジのスピーチを想い出します。ソチ・オリンピックの頃に多くの人の前で自分がゲイであることをカムアウトしたときのことを。ふるえる声、無意識に動く右手。彼女の勇気に心を動かされました。
ここにいるのは、他人に対して優しくすることを心がけるだけで世界はもっと良くなるというシンプルな事実をモチベーションとしている方々だと思います。私たちの違いのために、お互いを攻撃するのではなく、5分間だけでも、お互いの美しさを理解すること。それは決して難しいことではないはずです。それがほんとうにいちばん簡単でより良い生きるための方法なのです。そして最終的にはそれが命を救うのです。
その反面、それは全く簡単なことではありません。最も難しいことです。他人を愛することは自分自身を愛し、自分自身を受け入れることから始まるからです。その苦しみと闘っていることを知っています。私はあなたがたの強さと支援に頼っています。
今日ここにきたのは、私がゲイだからです。私でもきっと、他人をより希望に満ちた時間のために助けるための力になれると思ったから。いずれにしても、私にとって、個人的な義務と社会的責任を感じています。
また私は、自分のためにこの告白をしました。私はゲイであることを隠すのに疲れましたし、嘘をつくのにも疲れました。明らかになることが怖くて、何年も苦しみました。心も精神的健康も私の人間関係も苦しみました。そして私は今日あなたがたとここに、すべての痛みの向こう側に、立っています。確かに私は若いです。しかし、愛と美しさと喜びと、そして苦しみまでもを、人間として与え授かることが、もっとも素晴らしい贈りものであることを学びました。そして私たちは十分に、そして同じように、恥じることなくそして妥協することなく、愛を体験するに値するのです。
多くの子供が暴力で苦しんでいます。あまりに多くのドロップアウトした人がいて、あまりに多くの虐待が起こり、あまりに多くのホームレスがいて、あまりに多くの自殺が起きています。あなたがたはそれを変えることができるのです、そして現在も変えています。
私がほんとうに言いたいことは、この5分で言うことができました。私を奮起させてくれて、そして勇気を与えてくれてありがとう。そして私のような人々のために世界を変えてください。
今回の映画祭は、「レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー」、それぞれの映画が準備されています。個人的にはゲイの両親に育てられている、子どもたち目線で語られるドキュメンタリー「GAYBY BABY」が家族のひとつのかたちとして、気になっています。LGBTに限らず社会の多くのマイノリティの問題は、マジョリティの課題でもあることを切に感じています。これまで関心のなかった方も、まずは映画を通してセクシャルマイノリティの事を知れる機会になれば幸いです。チケットはこちらから。最新情報はオフィシャルページで。