平川渚さんによる「地層を編む」の公開制作
プランニングとクリエイティブディレクションを行ってきた筑後、JR羽犬塚駅前の『MEIJIKAN』（現在はスタッフの方が更新を行われています）。たくさんのお伝えしないといけない事があるのですが、まずはクラウド・ファンディングにご支援頂きました皆さま、本当にありがとうございました。おかげさまで無事にアーティストが手がけた客室も完成しました。それに合わせて客室を手がけたアーティストたちによる展覧会「HOTEL ART IN」が始まっています（4月２日まで）。
アーティストの古賀義浩さん、瀬戸口朗子さん、田中千智さん、平川渚さんと、キュレーションを担当された原田真紀さんにも、心からの感謝を。長丁場のプロジェクト、本当にお疲れさまでした。客室の解体前から参画し、筑後に滞在してリサーチを行い、設計者、施工者との協議などダイナミックに現場が変容していく中で、見事に作品（客室）を仕上げて下さいました。
『明治館』のオーナーさんが筑後地域が元気になるために何かしたいとの思いから始まったこのプロジェクト。４階の客室では、筑後地域の地域資源を活かしながら、九州の若手アーティストの常設の場のつくることを（宿泊料の一部を還元することでアーティストの継続的なサポートを行うことも）ご提案させて頂きました。この度、筑後に新しく生まれた作品（客室）をぜひ、体感していただければと思います。HPは現在、製作中でして予約は今のところお電話での受付です。空き状況や料金などは詳しくはお問い合わせください。
また、４月２日、14時からは古賀さん、瀬戸口さん、田中さん、平川さん、原田さんと私でクロージングトーク＆交流会を行います。このプロジェクトに興味のある方はぜひ、足をお運び頂けると幸いです（料金：1,000円 予約：TEL0942-52-5353)。
「川床の野」古賀義浩
「川床の野」 羽犬塚、明治館、旅行者。それぞれに蓄積された時間が偶然ここで交わり、新たな歴史に。作品を介して、「時を刻む」ことに思いをはせるための空間。
「森の中庭」 瀬戸口朗子
「森の中庭」 矢部川沿いの楠の群生に着想を得て、ほっと息をつける「森の中庭」を客室に再現。
「夜と旅人の部屋」田中千智
「夜と旅人の部屋」筑後、羽犬塚の街や史跡が、「夜と灯り」の絵画世界に溶け込む。作家が挿画を担当した本で読書も。
「今日の話、明日みる夢」 平川渚
「今日の話、明日みる夢」 久留米絣の絣の経糸と、藍で染まる前の白糸とで編みこまれた客室。そこに宿泊客の今日一日の話が加わり、あらたな物語が描き出されていく。
MEIJIKAN | HOTEL BOOKS&CAFE GALLERY
〒833-0031 福岡県筑後市山ノ井138-23 TEL:0942-52-5353
※展覧会「HOTEL ART IN」は、４月２日まで。