横瀬浦開港450周年

ポルトガル船が来航し、今年450年を迎えた西海市横瀬浦で、7月22日に記念式典が行なわれます。西海市は、活版印刷を日本に伝えた天正遣欧少年使節の四人の中で唯一殉教した中浦ジュリアンの生誕地でもあり、式典が行なわれる横瀬浦の港は、ルイス・フロイスが日本の地を初めて踏みしめた地であり、当時の領主、大村純忠が洗礼を受け日本最初のキリシタン大名になった場所でもあります。眼下に港を見下ろせる丘には教会が建ち、各地から信者が訪れ、商人街も形成され多いに栄えたと言います。ですが、その繁栄は2年と持たず、領内の仏教弾圧の反感から内乱が起こり、一夜で街が全て焼き尽くされます。キリスト教の繁栄を微塵も感じさせない今の横瀬浦の風景は何処か、同じような道を辿った活版伝来の地、南島原市加津佐町と重なるものがあります。

天正遣欧少年使節は大村純忠の名代としてローマに派遣されました。記念式典が終わった後の、11月に予定されている「キリスト教と横瀬浦」の展覧会では、天正遣欧少年使節に関する当時の貴重な活版印刷の書物なども展示される予定です。



横瀬浦開港450周年記念式典
世界に開かれた聖母の港「横瀬浦」

http://www.nagasaki-tabinet.com/event/60490/
日時:2012年7月22日(日)
場所:横瀬浦公園(西海市西海町横瀬郷2933番地13)
時間:9:30~(アトラクション)、10:00~式典開会