日記
By takuma
/ 7 6月 2015
書体デザイナーのヘルマン・ツァップさんが亡くなりました。いつも楽しく拝見しているドイツ在住の小林章さんのブログで知りました。まだデザイナーにもなっていなかった頃、欧文書体見本帳を見ながら何度もレタリングで書いたのが、ツァップさんの「Optima」という書体でした。佇まいが美しく、品があって、でも主張(余分なストレス)がなくて、時代を感じさせなくて、他のどの書体とも似てなくて。はじめて見て「わあ、きれいだなあ」と思わず言葉を漏らしたときからもう随分と経ちますが、その感動は色褪せることなく、たくさん書体を知った今では、より一層の特別で透明な空気をまとっています。
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By takuma
/ 26 5月 2015
とある美術館にコミュニケーションデザインで関わることになりました。たくさんの人に足を運んでもらうのは大事ですが、これまであまり興味のなかった人にも、新しい気づきだったり、喧噪な自分の外の世界と、内との世界の呼応と調和がとれる時間(場所)になればな、と思っています。そんなことをぼんやりと考えていると、長田弘さんの詩集に、とても共感する詩を見つけました。美術館に関わる方々から、常設展の良さを教えてもらってからは、好んで常設展を観るように。旧友に会いにいくような、過去の自分に会いに行くような、とてもゆったりとした時間を過ごしています。
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