数ヶ月前、長田弘さんの「美術館へ行く」という詩を引用しながら、とある美術館に関わることを綴りました。あれから季節がめぐり、青々とした銀杏は黄色く色づき始め、まだ歩くことができなかった我が子は展覧会が終わる頃には、しっかりと歩くようになりました。何度も足を運んで下さった方や、大人になってから初めての美術館になった方達からも、良い展覧会だったと嬉しいお言葉をいただきました。また、地域の子どもたちと異なるふたつのワークショップを行ったり、広報物だけではなく、ちょっと美術(館)の見え方が変わってほしいなと、展示に関してもいろいろとアイデアを出させて頂いた事もあり、本当に感慨深い展覧会となりました。少しデザインしたものを振り返っておきたいと思います。
現在、『石橋美術館』では、「特別展 伝説の洋画家たち 二科100年展」が開催されています(学芸員の募集も)。毎日、愛情を持って手入れされている庭園ではバラが見頃を迎えます。日々のいつもの時間のなかからぬけだして、穏やかな時間を過ごして頂ければと願います。