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数ヶ月前、長田弘さんの「美術館へ行く」という詩を引用しながら、とある美術館に関わることを綴りました。あれから季節がめぐり、青々とした銀杏は黄色く色づき始め、まだ歩くことができなかった我が子は展覧会が終わる頃には、しっかりと歩くようになりました。何度も足を運んで下さった方や、大人になってから初めての美術館になった方達からも、良い展覧会だったと嬉しいお言葉をいただきました。また、地域の子どもたちと異なるふたつのワークショップを行ったり、広報物だけではなく、ちょっと美術(館)の見え方が変わってほしいなと、展示に関してもいろいろとアイデアを出させて頂いた事もあり、本当に感慨深い展覧会となりました。少しデザインしたものを振り返っておきたいと思います。

ポスター。珈琲美美のマスターの森光さんがけやき通り沿いの目立つところに貼ってくださいました。

ポスター。珈琲美美のマスターの森光さんがけやき通り沿いの目立つところに貼ってくださいました。

JR久留米駅。今回一番大きなサイン。

JR久留米駅。今回一番大きなサイン。

JR博多駅のデジタルサイネージ

JR博多駅のデジタルサイネージ

エントランスサイン。“額縁”の展覧会だったので小口をゴールドに。

エントランスサイン。“額縁”の展覧会だったので小口をゴールドに。

パネルも額縁のように。

パネルも額縁のように。

今回は額縁の展覧会だったので、通常のキャプションに加えて、額縁のキャプションも。暑苦しくならないように、フレンドリーな学芸員Hさんの文体。

今回は額縁の展覧会だったので、通常のキャプションに加えて、額縁のキャプションも。暑苦しくならないように、フレンドリーな学芸員Hさんの文体。

青木繁の《海の幸》にはキャプションではなく特別にハンドアウトの小冊子を。

青木繁の《海の幸》にはキャプションではなく特別にハンドアウトの小冊子を。

《海の幸》の変遷を追った年表も。青木繁や坂本繁二郎などのイラストも描きました。

《海の幸》の変遷を追った年表も。青木繁や坂本繁二郎などのイラストも描きました。

入り口前サイン。老若男女問わず多くの方が記念に写真を撮られていた光景が嬉しく。

最後に入り口前サイン。老若男女問わず多くの方が記念に写真を撮られていた光景が嬉しく。

現在、『石橋美術館』では、「特別展 伝説の洋画家たち 二科100年展」が開催されています(学芸員の募集も)。毎日、愛情を持って手入れされている庭園ではバラが見頃を迎えます。日々のいつもの時間のなかからぬけだして、穏やかな時間を過ごして頂ければと願います。