今日(8月8日)は、アラスカの動物と自然、そこで暮らす人たちを心から愛した写真家、星野道夫さんの命日。21年前の今日、テレビ番組の取材中にロシア・カムチャツカ半島での事故によって急逝しましたが、今もアラスカで旅を続けているような気がするのは、きっと私だけじゃないでしょう。そんな星野さんの写真展「没後20年 特別展 星野道夫の旅」が、福岡・久留米市美術館ではじまりました。

その展覧会のアートディレクションを行いました。多くの人たちの中で今も生き続ける星野さんの印象を崩さず、また、星野さんの事を知らない若い世代の人たちには星野さんからの手紙を届けるブッシュ・パイロットのような気持ちでデザインを。写真はもちろんのこと、たくさんの言葉を残されている星野さん。数ある著作の中から印象的な言葉を集めて広報物をつくりました。慌ただしい暮らしの中で、“もうひとつの時間”を感じて欲しいと、A4のチラシは広げるとB3のポスターに。部屋に飾ってくださると嬉しいです。会期は9月3日(日)まで。動物写真だけでなく、手紙やカヤックなど星野さんの輪郭に触れる物も紹介されています。ぜひ、足をお運び頂ければと思います。

それから。数年前、直子夫人に会いに行きました。星野さんや星野さんが見た風景をまだ知らない子どもたちに、もっと知ってもらいたいと、そんな想いを伝えに。今回、星野さんの写真で、オリジナルの写真絵本をつくる事を企画し、快諾頂き、星野さんが撮った写真を使わせて頂くようになりました。展覧会を観て、写真を選んで、物語を考えて、写真絵本をつくります。日時は8月20日。対象は小・中学生。料金は無料。一緒に講師を務めてくださるのは、自然と同じ時間で暮らす、大分・九重在住のエッセイスト、音成葉子さん。打ち合わせを重ねていますが、有意義な時間になりそうです。まだ少し空きがあります(親子参加可)。子どもたちの特別な夏休みの想い出になればと思います(詳しいお申し込み方法はこちらから)。