
昔、早朝のアルバイトが終わって自転車で帰る途中
遠くから首を長〜くして誰かがこっちを見ている気配。。
わたしだって、気づいたら、
低い声でウォンウォーン!!と。
休日になると、きゅうちゃんと主人は
よくこの公園までむかえに来てくれました。
公園は森のようで
季節が巡る落ち着く場所でした。
鳥の声や草木のせせらぎ、少年野球の子供たちの声
秋の終わりには落ち葉が地面を埋めつくして、
きゅうちゃんは興奮して、走って、潜って、転がって。。
紫陽花の季節は紫陽花公園にかわり
桜の木も春を華やかにしました。
ごろごろしながら長いおしゃべりをしては
時間を忘れた場所です。
好きなものや楽しいものや嬉しいことや
そのはんたいのこと。
年を重ねるたびに見えるものや置かれた環境で
ずいぶんとシンプルではいられなくなって
ちっちゃな複雑が次に次につながっていく。
けれど、そんな複雑の中にだって
本来の自分に気づく出来事が
ただようようにやってきては、消えていく。。
ここ数日は
そんな香りがただよった
あたたかい日だった。
去年は計画をたて実行するという作業をとなりに置いて、
緩やかな川の流れにのって、そっとたどり着いた贈り物に
想いも時間も費やする間に、自分がふたつに別れて、
これまでの自分をうんと見つめる自分がいました。
正直に言ってしまうと、こころのどこかに
少し休みたいと思うつぼみがあって
緩やかにたどり着いたその贈り物が、ぱっと、その花を咲かせた。。
ふうっと、その花を眺めているころ、主人が事故にあいました。
山を見て包まれたような気持ちになって落ち着くこと。
魚が好きなこと。野菜が好きなこと。
布で生活用品を作ること。空を眺める足元。
この中に存在するもの。。
それは(簡単だけれど)、そう!「 土 」なんです。
みどりの下には広がる土があって
海の底には土がある。布(綿花)は土から育つ。
空を眺める足元には土がある。
そして、土の香りが好きなこと。
自分に置きかえてその土をよく耕せば、これからがもっともっと
変わっていくように思います。それと同時に未来がわくわくするんです。
好きなものからは過去へと繋がっていく
確かなものが生まれると信じています。
まだ芽は出ないし、種を蒔く時期ももう少し先でしょうけれど、
ただ、今を、コツコツと、じゅうぶんに。そう思います。
そして、それからです。
今年は旅をしながら足元を耕します。

土から生まれた兄弟たちは
私たちの台所へとやってくる
たくっさんの贈りものだろう。
色で喜ばせ
鼻を利かせ
音で興奮させ
舌を楽しませ
お腹を満たし
栄養となる。
笑顔と愛も生まれるだろう。
みんなの生きる源。