なくなっていくもの

20131008-195024.jpg
店に入って商品を買うように活字を買った。
暗く広い室内にぶら下がる豆電球。
物置のようなこの部屋も以前は熱気も雑音もあって
汗の匂いもしていたんでしょう。

なくなってしまう。
時が過ぎていく。

私は主人を通して活字に触れているけれど
好きとか、興味があるとか、抜きにして
本当に消えてしまってはいけないと思う。
もう一度言うけれど、好きとか、興味があるとか、抜きにしても、
先人たちが伝えたものを、それで生計をたて、今、現役を退こうとしている方々が
踏ん張って残してきたものを消してはいけない。
時代を生きるものが、今よりもう少し
これまでを知ろうという気持ちを増やすだけでもいい。
活版だけに限らない。他にも活字のように消えていこうとしているアナログのものが
まだまだあるはず。フイルム映画にしてもそう。
私達世代は今バトンをにぎって進んでいるはず。
捨ててしまうか繋げていくかは、この世代のみんなです。
きらきらするものだけが価値があるわけではない。
ただ、ただ、今、こんな心の中に立っています。