仕事展を終えて。

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漉くこと
紙という素材を次に活かしてくれる人を想い
考え 造ること

紙漉思考室 前田崇治

縫うこと
幼い頃からの記憶に残っている生活の音。
そんな音からは 温かいものが
生まれること

青い月 中川なつき

拾うこと
迷い、躊躇い、戸惑い、憂い…
そんな 誰かの諦めかけた想いを
掬っていくこと

青い月 中川たくま

上の言葉は「手の間」に飾っていたバナーです。
仕事展が無事に終了しました。これまでに足を運んで下さったみなさまどうもありがとう
ございました。先日も綴りましたが、今年1月の寒い日に私達のこれまでを振り返って
記事にまとめて下さった正井さん、写真が苦手な私達を優しい笑顔で受け入れて下さった
カメラマンの志賀さん、言葉にしないことでさえ感じとってしっかりと背中を押して
下さった手の間の田中さん、細やかな対応や作業を手伝い会期中いつも笑顔で空間をつくって
下さった手の間のみなさん、そして、ブックジャケットの和紙をつくっていただき、
今回の仕事展を快く引き受けてくださった前田さんと奥さんの千陽さん
本当にどうもありがとうございました。
仕事展までの5ヶ月間ほどは楽しみにでしかたがありませんでした。
けれど主人はこの間に大きな交通事故に合いました。
身体は元には戻らず、私達は当分の間、立ち直れないだろうと思いました。
今も事故後の1,2ヶ月を思い出すと涙が溢れてきます。
全身に寒気がきて手足がしびれてきます。正直に話せば、今現在もこんな状態です。
だけれど、今回の仕事展が決まっていたおかげで、
ここに向かって励むことができましたし、仕事も再開できました。
本当に感謝の気持ちしかありません。
そしてもうひとつは、こんな状態でしたのでこれまでにお世話になっている
方々にDMをお送りすことができなかったことをたいへん申し訳なく思っております。

今回の仕事展はいかがだったでしょうか。
和紙に触れたとき、活字の本に触れたとき、ふとこの仕事展を思い出していただければ幸いです。

こんなにも温かな気持ちになれたことを次の仕事へと繋げいきます。

また、ひとつ、ひとつ、一歩、一歩。

これからも、どうぞよろしくお願い致します。