2012年のスタートとともに約2000枚の賢治さんの台詞が入った
ブックジャケットの製作をはじめました。
和紙の断裁から始まり、折り、縫い、玉どめ、プレス、検品、それから梱包。
すべて手作業です。
今はその梱包作業をしています。
この日本社会の将来がどうなっていくのかこわい、正直な気持ちです。
こんな時代になるなんて、二十歳の頃は考えてもいませんでした。
賢治さんの言葉にふれっぱなしのこの一年、
この言葉がなければ、
明日に希望を持ち、誰と笑顔で暮らせるのだろう。
そう思います。
自分にとって、大好きな相手にとって、まわりのみんなにとって
世界じゅうの人々にとって、動物や植物にとって、光や水である自然にとって、
それから、続いていく次の世代にとって、何が大切かと繰り返し繰り返し考えます。
学生のみなさんに今この言葉の入ったブックジャケットを手渡せることは
わたしの小さな幸せです。
未来へ