三日月湖へ

事故にあって二ヶ月。寝てばかりだったので、随分と体力が落ちている。でも、体重は増えているという…。なので、ひとりのポタリングは少しだけ、厳しく。地図で林道を探していたら、そう遠くない場所に「三日月湖(みかづきのうみ)」と言う、何ともすてきな響きを持つ湖(ダム湖)があったので、さっそく。峠とは言えないまでも、急な斜面を踏ん張りながら、しばらくペダルを漕いだ。見渡せば遮るものはなく、山々の輪郭だけがしっかりと目に入ってきて、なかなかの高地に辿り着いていることがわかった。

深緑の湖面。程よいアップダウン。道に覆いかぶさる木立のトンネル。とても快適なコースだった。この新鮮な気持ちを、この躍動できる歓びを、ふたたび享受できることを、こころから感謝したい。社会人になって、最も働き、最も休んでいる2012年。いよいよ7月。少しづつペースをあげていく。



篠栗へ。

森林浴を兼ねて、篠栗まで。雨上がりということもあり、緑が眩しく、山全体が霧に覆われており、神々しさが増して、荘厳さと得も言えぬ爽快感が身を包んだ。

さすがに自転車ではお遍路にはならないだろうが、篠栗霊場/篠栗四国八十八ヶ所をいくつか巡る。さまざまな状態や症状にあわせて祈願するお寺があり、「あ、ここは◯◯さんの」、「あ、ここは◯◯さんの」と、祈りを繰り返した。今度はゆっくり歩いてみたいと思う。



Don’t You Worry ‘Bout A Thing

交通事故で壊れたランドナーを、幼なじみのおじさんのところへ(@長住サイクル)。子どもの頃から変わらない、わくわくするおじさんの工場(こうば)。また、乗れる日を信じて、身体的な負荷を軽減する為の相談を。「あげん事故に遭ってからもまた、乗りたいと思ってくれるのが、おじちゃんは心底嬉しかあ。心配せんで良か、見た目を損なわずに、たくまくんにぴったりに仕上げるけん」と、嬉しい言葉。

あの日から本当に、かけがえのない人達に励まされている。「何も心配しなくていいよ」、「サポートするから」と、その言葉、その想いに。

神の港

福津、宗像方面で地域振興の仕事が始まったので、フィールドワークを兼ねて、旅する自転車“ランドナー”に乗って宗像の先、鐘崎漁港まで。

“神の島”と呼ばれる沖の島に渡る瀬が、神湊(こうのみなと)だったりと、常人が拠り所としてきたものが、何かと垣間見える土地だと思う。繰り返し訪れ、考察を続けたいと思う。