ジャック・マイヨールさんの海

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グスコーブドリも嘆くほどの日照時間の少ない夏でした。仕事、家事、育児と毎日が全力で、なかなかゆっくりとブログを綴る時間もありませんでした(ゴメンナサイ)。夏の炎天下、起伏の激しい困難な道程を、太陽を享受するように自転車に乗るのが好きで。でも、今年は思ったような青空にならず、ホントに残念でした。ですが、思い立ってジャック・マイヨールさんが子どもの頃、初めてイルカに出会った海まで行ってきました。 つづきを読む

筑後川ポタリング

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全く予想していなかった梅雨入りの前日という絶妙のタイミングで筑後川河畔へポタリングに行ってきました。自転車を積んで、進行中の西鉄電車の中でワークス坂口さんと待ち合わせ。久しぶりの会話を楽しみながら、自転車とともに揺られながら宮の陣駅で下車。宮の陣駅で、先日のFAFサロンでもお世話になった徳永さんたちと合流。計5人で一路、筑後川沿いを登り原鶴温泉で身体を癒し、再び下ってくるという約40kmのルート。細い道に太い道、曲線にストレート。丁寧に整備された自転車道を駆けるのは、目に映る若々しい緑と一面の麦秋も相まって、とても清々しいものでした。悠々と流れる筑後川の土手の緑の青さ。刈られた芝や葦に虫たちも飛び起きたのか、それを目当てに鳥達がきれいな鳴き声を響かせながら初夏を謳歌していました。 つづきを読む

ランドナーをつくる(2)

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今、乗っているランドナーはある意味、ユニバーサルデザインの自転車です。交通事故の後遺障害でドロップハンドルに備え付けられたブレーキを物理的に握ることができなくなりました。障害者申請を行っていないので、障害者でもなければ健常者でもないのですが実感として「障害」は“持つ”ものではなくて、むしろ“持たない(持てない)”ものであると感じるようになりました。その“持たない(持てない)”という身体的な負担を補うために、おじさんは2本の指だけでブレーキを掛けることができるようにデザインして下さいました。ユニバーサルデザインの自転車のパーツもたくさん出ているのですが、どれも“一般的”すぎてそういった新しいものを使わず、古いパーツで美観を損なわずに作って下さいました。新しいランドナーも、微妙なブレーキの場所を何度も調整しながら作ってもらっています。そう思うと、ユニバーサルデザインの小さな矛盾に気付きます。

行政の仕事をしているときも必ずと言っていいほど、「ユニバーサルデザインに配慮した〜」と言われます。けれども、ユニバーサルデザインの為に不特定多数の人たちに寄り添う程、そこからこぼれる人たちが必ず出てきます。言わずもがな、障害や置かれた状況は、人それぞれとても多様なものです。その設えられたユニバーサルデザインから、こぼれ落ちた人たちほど実は本当の意味でのユニバーサルデザインを必要としているという矛盾を孕んでいる気がしています。そう思うと行政はユニバーサルデザインの普及ではなく、まずは相互扶助への理解やアクセシビリティの向上を努めるべきなんじゃないのかなとも感じます。自分としては、ユニバーサルデザインの視点を持ちつつも、ダイバーシティであったりインクルージョンなどの、より具体的なところに眼差しと軸足を置いていたいなと思います。

ランドナーをつくる(1)

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車の免許を持っていないので市内と市近郊の移動はランドナー(自転車)です。普段、どれくらい乗っているのかなと走行距離を測ってみると、ランドネ(長距離サイクリング)を省いて、西へ東へほぼ毎日約20kmでした(競技車ではないので、のんびりですが)。環境にやさしいと言うよりは、光や風や風景を感じたり、気持ちを切り替えたり、アイデアを考えたりと自分にとっては心を通わす人の気配がする道具です。なので手入れもしていますが、やはり毎日乗っていると気がつかないうちに傷が増え劣化も激しくなります。自分で出来る範囲はメンテナンスを行い、できないときは修理をお願いしています。年代物のパーツを使っていることもあり、修理にもそれなりの費用がかかってしまいます。初めてのランドナーでずっと乗り続けたいこともあり、併用で乗れるようにと思い切ってオーダーメイドで自転車をつくることにしました。

ランドナーやスポルティーフに乗る人は誰しもが憧れる日本が世界に誇る『東叡社』のフレーム。一生物になるので緊張しながら『長住サイクル』のおじさんに相談しました。すると、「東叡はお金を出せば誰でも作れるけん、いつか作りんしゃい」とあっさり。そして奥から見慣れないフレームを出して下さいました。おじさんがお店を出された頃(40年以上前)に手に入れられた今はなき「ワンダーフォーゲル号」、フレームには「randonnee」と。長住サイクルは子どもの頃の僕らの溜まり場のような場所で、その頃すでにこのフレームはここにあったんだと思うと感慨深くなり、東叡社への憧れは何処かへ。そしてフレームに自分の手の長さと股下を合わせると、ぴったり。「このフレームはずっと、乗ってくれる人ば待っとったとよ。おじちゃんも技術ば磨きながらいつか作ってみたかあとフレームに合うパーツを少しづつ、少しづつ集めとったとよ。決まりやね」と、このフレームをベースに当時のパーツをアッセンブルしての自転車づくりがはじまりました。

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唐津へ輪行

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お彼岸で唐津へ。ポタリング(サイクリング)に温泉がプラスされた時の歓びを妻に熱弁を振るったこともあり、今回は一緒に。さすがに唐津まで往復100kmは距離があるので、姪の浜駅まで自転車で行き、JR筑肥線に乗って糸島一貴山駅まで。 つづきを読む