珈琲美美

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福岡の人たちに留まらず全国の珈琲好きな人たちから愛され続けている、自家焙煎珈琲の『珈琲美美』さん。その珈琲袋(紙袋)のデザインをしました。尊敬してやまないマスターの森光さんといろいろと話ながら(と言いつつもいつも雑談ばかり)、これまでの手描きと版画はそのままに、袋の色だけを変えて、気を衒わずに、ずっと使い続けれているようなものにしました。これまでも美美さんの珈琲袋は側面がオーダーシートになっていたのですが、海外から来られる方が増えたことから、英語表記も加えました。また世界的に見ても希少なネルドリップの文化も伝えるべく、ネルドリップでの美味しい珈琲の淹れ方も合わせて。 つづきを読む

ALBUS

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福岡市中央区にある“ごはんも食べれるまちの写真屋”『ALBUS』のロゴをデザインしました。ALBUSはもともとアルバス写真ラボと言う名前でしたが、写真屋だけに留まらない場になるようにと、写真ラボが外れました。そして、先日の5周年を迎え小文字だったalbusからALBUSとなりました。 つづきを読む

pain stockとBAKERY タツヤ

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ロゴや店舗サインなどのデザインを行い、現在もいくつかのデザインが進行中のpain stock(パンストック)さんと、BAKERYタツヤさん。そのお二人が『かわさきパン博』のプレイベントとして今週末(6日午後)に博多駅前で開催される『パン博博(ぱくぱく)』に参加されるそうです。箱崎と花畑の店舗にまだ行かれたことのない方はぜひ。

ちなみに写真はイタリアを訪れたときに古書店で探した、活版印刷の書物(1800年頃にローマにて印刷)。それを再利用した店休日を知らせるカレンダー。月毎に変わります。



pain stock パンストック
福岡県福岡市東区箱崎6丁目7−6 TEL 092-631-5007 OPEN 10:00-19:00 CLOSE 月曜日・第3火曜日

BAKERY タツヤ

福岡市南区花畑2丁目45-29  TEL 092-408-7760  
OPEN 9:00-18:00 CLOSE 月曜日・第3火曜日

wa 61

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今号も福岡市文化芸術振興財団の機関誌「wa」のデザインしました。表紙はアーティストで、ものづくり作家の『oshow』さん。かれこれ10年来の友人で、ずっと応援し続けていますが、最近は全国区になってきて活躍を見守る近所のおじさんのようです。もう何年も前になりますが、もっとたくさんの人が美術館に足を運んでほしい、そしてまた美術館もまちの中にとけ込んでほしいと福岡県博物館協議会が発行する「福岡県ミュージアムガイド」をデザインしたとき(無意識でしたが同じ配色に)、oshowさんに絵を描いてもらいました。それ以来でしたが、こうしてまた公的機関の発行物で多くの人たちが彼女の絵に会えること、とても嬉しく思っています。ちなみに、4/19日から〜29日までは『TERCEIRO』さんにて、5/2〜14日までは名古屋の『モノコト』さんにて、5/21-6/8日は、箱崎の『ソワレ』さんにて個展を行われますので興味を持たれた方はぜひに。

エッセイは、水中表現家の二木あいさん。フリーダイビング(素潜り)で、水中の美しく楽しい世界を表現されています。魚たちとの距離感に驚きを隠せません。アーティストに会いたいは、現代音頭表現家の山中カメラさん。まちの人々との関わりから生み出すオリジナルの音頭、Bon Dance。そのプロセスもとても多様で一度、踊ってみたいなあと思います。10月に大分県国東で開催される「くにさき時祭」で大ボンダンス大会が開かれるそうです。他には、はこばなしは、『福岡市民会館』、2年間続き今号で最終回となる『せんだいメディアテーク』の甲斐さんの報告など盛りだくさんです。市内公共施設をはじめ、ジュンク堂書店、ALBUSさんや珈琲美美さんなどでも手にすることができますので、ぜひに。

FAFサロンを終えて

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昨日のFAF(福岡建築ファウンデーション)サロン、急に冷え込んだ中、足をお運び下さった皆様、ありがとうございました。FAFサロンはこれまでテーマを「○○○のひみつ」とされてきました。ですので、今回「ソーシャルデザインのひみつ」となりました。メディアや書籍等で伝えられる「社会の課題をアイデアで解決!」とある種、わかりやすいソーシャルデザインもあれば、私が行うデザインのように、見えにくく気付かれにくいものもまた、ソーシャルデザインなのかな、と感じています。そして、自分が想うソーシャルデザインは、やっぱり「社会」という掴みにくく大きなものではなく(“世間”と言う言葉の方がしっくりきます)、目の前のひとりひとりの個人に向き合うことなのかなと感じています。現実は変わらずそこにあります。ですのでそれをお伝えできればと普段、SNSやブログなどでは伝えない少し重い内容になったかと思いますが、直接お話できたこと有り難く思います。少しでも何か感じて頂けていたら嬉しいです。

とある方からその困難な状況化の人たちの怒りや悲しみをダイレクトに表現するクリエイティブもあるんじゃないかと聞かれました。確かにそういう表現もあるなと、ハッとしました。ですが、私はやっぱり、あたたかくてやさしいものが良いなと。怒りや悲しみ、憂いさまざまな感情を受け止めて、やさしく、あたたかく届け続けたいと思います。また、その困難な状況化の中にいる人たちに私のデザインが果たして意味を成しているのかと、そのような質問も頂きました。確かにそうかもしれません。山火事をバケツの水で消すような行為かもしれませんが、自分の中で最良と思うことを行い続ければと思っています。他にもいくつも有り難い質問や感想を頂きました。自分の中でゆっくりと咀嚼しながら行動に移して行ければと思います。今回、このような機会を与えて頂き、本当にありがとうございました。

FAFは、『福岡の街を、デザインを育てる土壌として耕すこと』のミッションの元、福岡近現代建築ツアーやワークショップなど、さまざま取り組みを行われています。ぜひ引き続き、Webサイトなどご覧下さい。

NPO法人福岡建築ファウンデーション|http://fafnpo.jp/