福岡市中央区にある“ごはんも食べれるまちの写真屋”『ALBUS』のロゴをデザインしました。ALBUSはもともとアルバス写真ラボと言う名前でしたが、写真屋だけに留まらない場になるようにと、写真ラボが外れました。そして、先日の5周年を迎え小文字だったalbusからALBUSとなりました。
アルバスは現像・プリント、スタジオ撮影に留まらず、ギャラリーでさまざまな展覧会なども開かれています。アルバスに訪れ、そこで過ごした人たちのそれぞれの時間や想い出は、星のようにいつまでも輝き続けてほしいものです。夜空に輝く星は私たち人間の目に見えないだけで、煌びやかな星と星との間をつなぐように夜ごと、小さな星々も光っています。見えるものと見えないもの。それはアルバスに訪れた人たちの日常や非日常の想い出がアルバムのように綴じられていく時間そのものなのかもしれません。そんな様々な人たちの想い出の星をむすぶと、ALBUSの象徴である“白い家”のかたちが現れました。アルバス座。きっと、一度でもアルバスに触れた人には見えるのかもしれません。また、“座”と言う言葉には多くの人たちが集う場やその設えの意味があります。写真や対話を通して場を生み出していくこれからのALBUSの姿を表しています。ロゴタイプは手描きとの要望があったので、古い活字の書体見本帖から手描きで。
オーナーであるさかいさんは、大いなる喜びも深い悲しみも知っている人。その喜びは例え誰かのものでもあっても自分のものとして心から祝え、その悲しみは例え誰かのものであっても痛みを無視せずに寄り添える人。でも不器用なところもあり、ただでさえ想いをたくさん抱えているのにこれ以上…と心配になるときも。なので、これまで背中で背負っていたものを手に持ち替えることができるような、重荷にならず軽やかなものにロゴがなれればと思案を続けました。“ALBUSのさかいさん”ではなく、さかいさんを形作るいくつかの中のひとつがALBUSとなるような。その少し軽くなった分は、もうすでに頼りになる理解者や仲間が持ってくれています。新しくロゴも生まれ変わり、より思いのまま自由に歩んで行ってほしいなあと、思います。
さて、そんなさかいさんの写真展「神さまはどこ?」が現在、太宰府で開催されています。9月までのロングランなので福岡の方はもちろんのこと、遠方の方もぜひ。また、ALBUSでは5月7日まで“ALBUS5周年WEEK”が開催されています。限定で特製アルバス新聞も配布されていますので、まだALBUSに足を運ばれたことのない方はこの機会にぜひ足を運ばれてみてください。
ALBUS
http://www.albus.in/
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