デザインが届かない時間

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DESIGNING?のトークイベント「デザインが届かない時間」田北さんからお誘いを頂き、ウフラボの平野さん、albusの酒井さんと一緒にスピーカーとして参加することになりました。これまで、デザインの強引さに懐疑的になったり、デザインの持つ可能性を信じ続けたり、と葛藤を抱えながらも「デザインが届かない時間」を敬い、デザインを続けてきたような気がします。田北さんの仰る、“デザインの良さではなく、ふさわしさが大切なんじゃないか”。とてもしっくりくる言葉です。これまで、福祉・子ども・病院・教育・NPO・地域などさまざまな領域(本当は領域という言葉も相応しくないのでしょうけど)で「デザインが届かない時間(場所)」に立ち会ってきましたので、その時間の話ができればと思っています。

また、田北さんも、平野さんも、酒井さんもデザインの敷居を感じない方々です。普段は交わることのない様々な領域の人たちがこのようなデザインのイベントで、このようなテーマで一緒に語らうことは、これからのデザインを考える中でも有意義な時間になるような気がしています。ぜひ、気兼ねなく足を運び、お話を聞かせて下さるとうれしく思います。以下サイトより



デザイナーは、デザインが届いていない時間や場所に、デザインを施す職能です。

でも時々、ほんとにそれでいいのかな?と感じる局面に立ち会います。
デザインを施すこと、あるいはこれはデザインだ、と言ってしまうことに、違和感を感じることがあります。
「デザインが届かない時間」を敬うべきなんじゃないか、
デザインの良さではなく、ふさわしさが大切なんじゃないか、と頭をよぎることが少なくありません。

一方で、デザインとは○○だ、として、遠いところ(届かない場所)に位置付けている人もいたりして、
もっと身近な営みなのに、と感じることもあります。
デザインを施したり、デザインを見たり、デザイナーと出会ったり…
その時にぼくらが遭遇する「デザインが届かない時間」。

今回は、その時間に立ち会いつつ仕事をしているデザイナーを交え、語らう場をつくってみたいと思います。
デザインが身近な人も、そうでない人も。みなさんの参加をお待ちしています。

「デザインが届かない時間」

日 時 5/16(木) 19:00-21:00
参加費 1000円以上
※1000円以上の金額は、子どもシェルター「ここ」を運営するNPO法人「そだちの樹」に寄付いたします。
定 員 30名

スピーカー:
◆中川たくま(青い月/プランニングディレクター・デザイナー)
1978年福岡市生まれ。生活の質と包含性を念頭に、福祉・子ども・病院・教育・NPOなどパブリックな領域でプランニングとコミュニケーション・デザインを行なう。主な仕事に福岡市文化芸術振興財団、ふくおかかつぎてけいかく、子どもの村福岡、驚くべき学びの世界展(三菱地所アルティアム)、ナガサキリンネなど。また2009年より活版印刷機でプライベートプレスを行う。活版印刷発祥の地長崎で文化的観点からの普及活動も。

◆平野 由記(ウフラボ/グラフィックデザイナー)
1984年生まれ。九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)工業設計学科卒業。グラフィックデザイン事務所を経て2010年独立、フリーランスとして活動開始。広告やロゴ等のデザインをする傍ら、zineのレーベル「10zine」やホスピタルアート集団「Henry & Mathew」などの活動も行う。その中で病院や公共施設に適した、緊張を緩和するデザインについて模索中。

◆酒井咲帆(albusオーナー/写真家)
1981年生まれ。大阪のデザイン会社でメセナ事業としてギャラリー運営と企画に携わった後、九州大学ユーザーサイエンス機構子どもプロジェクトの一員として「子どもの感性」を育める居場所の実践活動を行う。09年4月より、福岡市中央区にて写真屋「albus」を立ち上げ、写真にまつわる様々な活動を行っている。

コーディネーター:
◆田北雅裕(九州大学/まちづくりプランナー・デザイナー)
1975年生まれ。2000年、学生の傍らデザイン活動triviaを開始。以降「まちづくり」を切り口に様々なプロジェクトに携わる。09年4月より九州大学 専任講師 。その他に、albusディレクター、福岡テンジン大学 顧問、川崎町観光協会 顧問、福岡市里親委託等推進委員会 委員、NPO法人「子どもの村福岡」広報アドバイザー等を務める。

参加受付方法
albusまで電話かメールでご連絡ください
092-791-9335
info(at)albus.in atは@に