成島和紙のブックジャケット

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昨年、岩手を訪れたとき地元の「岩手日報」にも載せていただき、その際、賢治さんのふるさと花巻の成島和紙を使うことも掲載していただきました。本当にお待たせしました。ようやく届けることができます。大げさなものではなく、僕らの営みにも近く、ずっと続けていける持続可能な方法を考えていました。成島和紙も花巻以外では馴染みが薄いこともお聞きしました。ふるさとの和紙が、その地で暮らすひとたちにとって親しみや愛着を感じるものへつながるのが、今はいちばんふさわしい気がしています。賢治さんのふるさとの和紙に、賢治さんの言葉を乗せて、賢治さんを愛する岩手のまちの人々へ今、届けます。お気に入りの文庫本にジャケットのように羽織らせてご利用ください。「モリブロ」の期間中から、盛岡市紺屋町の「ひめくり」さんで販売されます。ぜひ足をお運びください。


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昨年の夏に花巻成島の青木さんの工場を訪れました。

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盛岡では岩手日報さんの取材を受けました。

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活版印刷との出会いは子どもの頃に読んだ「銀河鉄道の夜」。この全集は、昭和31年発行。賢治さんと親好のあった高村光太郎の装丁です。

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妻が一枚ずつ断裁します。

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折り目をつけて、服を仕立てるように一枚ずつ足踏みミシンで縫製します。

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ジョバンニのように、粟粒ぐらゐの活字を拾います。

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ばたり、ばたりと1枚ずつ刷っていきます。この音楽を聴きながら。

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そういうものに、ぼくらもなれれば、と。