2014 元旦

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新年のご挨拶を申し上げます。

晦日は幼馴染み宅に集い、おじさんの打ち立ての蕎麦と日本酒に舌鼓を打ちました。年ごとに竹馬の友たちの妻が増え、そして子どもたちと家族が増えていき、ひとつのテーブルを囲みながら、一年間の労をねぎらいあい、そして来年の健闘を願い合う。その賑やかな時間はとてもありがたく幸せなことで、また一年がんばろうと思えました。

さて、今年の我が家のおせち料理。いつものように妻は、高価な食材を使うこともなく、手間ひまかけて料理を楽しんでいました。今年はいつもと違い、てん菜糖で。いつもより味に深みが増し、お酒もすすみました。くわいの芽を持ち、口に運ぼうとすると妻が「あー、身から食べないっ。芽から!」と叱咤され持ち直して、芽から食べました。“芽が出る”という意味があるそうで、さすがに今年は芽を出さないとね、と初笑いでした。その他にも見通しが良いレンコン、豆に働く黒豆、お金が貯まるかしわの文銭煮、そして夫婦共に腰が曲がるまで寄り添う海老など。本当に先人たちはすごいなあと感謝し、一つひとつ深く味わいながら、そして家族や友人の健康を願いながら、日本の元旦をゆっくりと過ごしました。

皆様の健康とご多幸を心よりお祈りいたします。本年もどうぞ、よろしくおねがいいたします。

今年最後に

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今年もさまざまなご縁を頂き、ありがとうございました。そしていつも気にかけてくださり、本当にありがとうございました。来年は働き方が変わる年になりそうです。通常のプランニングとデザインに加え、前述の長崎出島に活版の場所をつくることがひとつ。地域資源のデザインに特化したクリエイティブプロダクションを設立することがひとつ。そして、ソーシャル・インクルージョン(何人も社会から排除されない)の為のデザインを行う組織の設立がひとつ。独立後、多くのソーシャルなデザインを行ってきましたが、これはその経験から大切に温めてきたことであると同時に、社会におけるその必要性をますます感じています。障がい者と健常者のあわいに立つ自分だからこそ見える景色があり、困っている誰かの役に立てればと心より願っております。すでにご相談やお声がけもさせて頂いていますが、より多くの方々の参画が必要となりますので、その際はぜひお力をお貸し下さい。

2012年は交通事故に遭い、後遺障害が残るという僕ら夫婦にとって生涯忘れられない年になりました。なので、2013年はリハビリを兼ねてゆっくり過ごそうと話し、無理をしないこと、そして日々の暮らしをこれまで以上に大切にしました。潮の満ち引き、流れ星の雨、風の香り、光の包容、森の静寂、動物達の咆哮、そして笑いの絶えない食卓。そのような日常の細部を慈しみ、そして楽しむことで結果として自由なアイデアが多く生まれた気がします。今年はふたたびイタリアへ旅をすることが出来ましたが、来年はまだ見ぬ日本海側へ旅をしてみたいねと妻とも話しています。そして来年は午年。なんと年男です。高く飛ぶ為に今年は重要な年だったと改めて感じています。これまで以上に自由に、囚われずに、しなやかに駆けることができればと思います。

皆様、今年も本当にお世話になり、ありがとうございました。また、このwebサイトに遊びにいらして下さりありがとうございました。2014年の始まりは新月から。良いことがあるといいですね。それでは良いお年をお迎えください。

新聞を刷った日に新聞に

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一昨日の朝日新聞に九州の新しい世代の活版職人の特集が掲載されました。小値賀島、晋弘舎のももこさんと、熊本の九州活版印刷所さんと、CULTAさんと青い月。普段、地味で孤独な作業だけにとても励みになりました。記者の方は岩手にいらっしゃった事もあり、賢治さんの話で盛り上がりました。僕の活動はわかりにくいのですが、それを的確に伝えて下さりとても嬉しく思います。ありがとうございました。

掲載された朝日新聞の記事を抜粋。

 長崎は16世紀、日本に始めてグーテンベルク式活版印刷機が伝わった発祥の地だ。「始まりの場所である長崎の人たちに知って欲しい」。福岡市のデザイン事務所「青い月」の中川たくまさんは、長崎に通い、活版印刷の文化を残す独自の取り組みを進めている。「ブームはいずれ過ぎ去るが、文化は受け継がれる。自分のまちの話なら愛着も涌く」と小学校での体験授業や市民参加型の催しを企画。名刺印刷などの仕事はせず、啓蒙活動にかけ回る。
 宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」で活版所を知った。デザイナーとして仕事をしていた時、福岡市内の活版職人が病で店じまいをすると聞き、弟子となって修業。技と心意気を受け継いだ。
 来年、長崎市の出島に活版印刷に定期的に触れられる場を設ける計画が進む。「活版のある風景が当たり前になれば、やがてそれが文化に変わっていくと思います」

ちょうど掲載があったその日は、明治頃のフート機(foot press 電気を使わない足踏み式の活版印刷機)のメンテナンスをして使えるようにし、新聞を刷っていました。シュ、シュッとローラーにインクが染み込み、あたかも永年、動いていたかのようにカン、タタン、タンと温かな音が蘇り、1枚1枚プレスされ、胸が熱くなりました。記事にもありますが来年は誰かの事を想ったり、自分の時間を愛おしんだりと、よりパーソナルなものに活版がなれるような場づくりを計画しています。

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wa vol.60

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『福岡市文化芸術振興財団』の機関誌「wa」のデザインを今回も行いました。中面の挿絵は妻。表紙は長崎の風光明媚な雪浦で自然農を行いながら絵を描いている画家の桑迫賢太郎さん。今年は福岡のcafe space barvaさん、久留米のカンブツ屋+cafe空豆さんなどでも個展を行われました。平和や人権をテーマにしつつも、やわらかい色彩なので緊張を感じることはありません。賢太郎さんの作品で好評なのが「月齢カレンダー」。賢太郎さんの絵に月の満ち欠けが添えられています。現在、博多リバレイン7Fアジア美術館内の『文化芸術情報館アートリエ』でも購入できますので、来年のカレンダーがまだの方はぜひ。他には新年早々、福岡市美術館ではじまる展覧会『想像しなおし』から山内光枝さん、井尻の小劇場『いじ☆かるstudio』、せんだいメディアテーク、甲斐さんの「東北からの報告」など。それから、今号は昨年と同様、福岡市民やその近郊の方々による短歌や詩、小説などの『市民文芸』の冊子も綴じ込まれています。市内公共施設や、ジュンク堂などでも手にすることができます。

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MOTHER

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世界で最も愛されている英単語が「LOVE」ではなく「MOTHER」と知ったのはつい、一昨日の事。銃ではなく母の愛が届きますように。平和と、生きとし生けるものの平穏を願い祈ります。メリークリスマス。