ランドナー、旅の準備

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IMG_1469僕は空白の35年と呼んでいるのですが、主立った民俗学の本はだいたい昭和50年前後を最後に発行されていません。もちろん、再編集をされたものは最近も出ていますが、その間とこれからのいわゆる研究的観点からではなく、もっと暮らしに寄り添った民俗的なものを見つめたいと思っています。ですが、限られた時間しかないわけですから、北部九州に重点を置こうと思っています。育ったまち福岡、子どもの頃にすごした長崎、そして民俗学との出会いの地であり、妻のふるさとでもある唐津(佐賀)。何者でもなくただの在野ですから、縁と轍は今はか細いかもしれません。ですが繰り返し繰り返すことで、けものみちのように轍が生まれ、次の誰かの何かのしるしになれば幸いです。

カメラは準備したので、次はランドナー(自転車)。出発地から目的地の直接的なものではなく、そのあわいにこそ、見落とされているものはあって、それを見つめるには自転車は最適です。ですが、これまででたらめな輪行の仕方をしていて、ランドナーの分解と組み立てに時間がかかってしまっては本末転倒なので、改めておじさん(@長住サイクル)に教わりに行ってきました。民俗学の旅ではインタビューなども予定しているのですが、戦前生まれのおじさんから、博多の思わぬ民俗的な話を聞く事ができました。一歩、足を出して踏み出すと何かが急に音を立てて動きはじめます。須賀敦子さんのこんな言葉があります。「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ」と。おじさんの愛情の詰まった仕事に身を委ね、さあ、ペダルを漕ぎます。

canon 6D 小浜スナップ

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昨年暮れ、カメラをcanon40Dから、6Dに変えました。はじめてのフルサイズにとても興奮しています。プロではありませんが、仕事で使うには充分かと思います。とてもおすすめのカメラです。標準でつけているパンケーキレンズは驚く程、軽くピント合わせも早いので、スナップなどに最適です(何より軽いのが嬉しい)。シャッター速度やISO感度の調整も、瞬時に如実にわかるので、これまで以上に撮る楽しさが増しました。一眼レフ動画も撮れますが、これは練習が必要です。民俗的なものはもちろんですが、渡り鳥や動物も撮影したいので、使いこなせるようになったら望遠レンズにも手が出せればと思います。

新年早々、二人とも風邪で病院にかかってしまい、芯から身体を暖めようと、熱量日本一の小浜温泉へ。観光をするのではなく、のんびりと、ただ身も心も緩めに行くので、こぢんまりとしている小浜が、いつも僕らにちょうど良いです。そんな小浜の町のスナップを。小浜の海はいつ来ても凪いでいて、ほっとします。

海上温泉「茜」

海上温泉「茜」

湯けむりが至る所から

湯けむりが至る所から

海上温泉からあがって一息

海上温泉からあがって一息

先には加津佐

先には加津佐

溝からもゆげが

溝からもゆげが

お決まりの珈琲牛乳

お決まりの珈琲牛乳

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地獄釜は無料

地獄釜は無料

地元で買った白エビと雲仙のしいたけ

地元で買った白エビと雲仙のしいたけ

10分ぐらい蒸して

10分ぐらい蒸したらこの通り

日本一長い足湯。こちらも無料

日本一長い足湯。こちらも無料

雲仙のさつまいも

雲仙のさつまいも

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市民文芸のデザイン

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福岡市民(都市圏)から短歌、俳句、川柳、詩、随筆、小説・戯曲を募り、
優れた作品を選考・顕彰する「市民文芸」。
毎年、2千強の応募がある福岡市で47年続く伝統的なものです。
48年目は、より多くの人達に知ってもらう、親しんでもらうために、
これまで発行していた冊子を大幅リニューアルし、
毎回、2万5千部発行している前述の機関誌「wa」に合併となりました。
今回、紙面だけではなく合わせてロゴもデザインしました。
昨年の暮れ、アクロス円形ホールで表彰式も行われました。

偶然にも同時期に、福岡市文学館の企画展のデザインもしていたこともあり、
普段から文芸書は良く読むものの、思いがけずこうして郷土の文芸に触れる機会ができて、
とても良い経験ができました。ありがとうございました。

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文芸とは言えどもあまり高尚にならずに、親しみのあるイメージのロゴで。

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シード設計社のwebサイト、ロゴデザイン

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建築家の方々から絶対の信頼を誇る、「シード設計社」さんのロゴマークと
ホームページのプランニング、デザインを行いました。
以前、デザインした「設計機構ワークス」さんのロゴやホームページを
気に入ってくださってのご依頼でした(まいさん、会長、ありがとうございました)。

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設備設計の根幹である熱、風などのエネルギーが効果的に循環するイメージを S で表現。
ロゴは設備設計の根幹である熱、風などのエネルギーが効果的に循環するイメージを S で表現。



設計は大きく分けると、意匠設計、構造設計、設備設計に分かれます。
おおまかに説明すると意匠設計というのは、名の通り建築家が設計する建物としてのデザイン(視覚的、快適性も含めて)。
構造設計というのは、その意匠設計を敷地などを踏まえて耐えられるかどうかなど、
建物の骨組みを計算、解析を専門とする設計。
設備設計は、その意匠設計に最適な空調、衛生、電気などを専門とする設計。
シード設計社さんはその設備設計にあたります。
普段、設備はあまり目立たないものですが、人が空間に存在する以上、なくてはならないものです。
また、環境への負荷軽減、省エネルギー化、持続可能性などを考えると
これからますます注目されてくる分野だと思います。
実際、シードさんに付き添って何人かの経営者さんに会いましたが、どの方も環境への意識の高さに驚きました。
現在、過去の実績は「福岡工業大学」ひとつですが、これから充実していきます。
僕自身、毎回、環境や設備のプライベートレッスンを受けていて、
言わずもがな環境には関心を持っているので、とても勉強になっています。
シードさんは数々のビックプロジェクトにも参加しており、これからひとつづづ実績とその背景をまとめていきます。
建築家の方や、未来の施主の方々へ有用な情報を提供していければと思っております。

ちなみに上記の設計機構ワークスさんと、シード設計社さんで、
保育園のプロジェクトが目下、進行中です。こちらも、とても楽しみにしています。

有限会社シード設計社|http://seed-ss.jp

凧あげ

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毎年恒例の珈琲美美さんと、工藝風向さんの凧揚げ会に参加してきました。
随分前に風向さんで鈴木召平さんの新羅凧を購入したのですが、
今回はものづくりの楽しさを教えている清水さんから教わった手製の青い月の新羅凧で。
当日はまさかの気温が2度という福岡ではめったにない寒さ…。震えながら、風を待ちました。
波を待つ波乗りのような心境です。これまでなかなか巧く飛ばすことができなかったのですが、
名人の「今!」という合図とともに手を離すと、はじめて風を捕まえ、
清々しく空に青い月の凧が舞い上がりました。思わず拍手を。
活版も自転車も同じことが言えますが、電気などを使ってコントロールできない分、難しいですが
心が通い合ったときのの喜びは代え難いものがあります。つくづく、人に、自然に近いものが好きなんだと思います。

さて、新しく出た「dancyu」に珈琲美美さんが出ています。
全国紙なので、どこでも見れるかと思いますので、ぜひに。個人的にはご夫妻の写真が何とも良かったです。