足りない活字のためのことば

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岩手、陸前高田に行ってきました。今回もまた珍道中だったのですが、その報告は後日行うとして、ランチを食べた陸前高田のカフェレストランでとあるチラシをふと手にし、嬉しくなり、込み上げてくるものがあったので、そのお知らせを。銅版画家であり、レタープレスプリンターでもある溝上幾久子さんという方がいます。僕は彼女のディキンソンの詩集をプレスするセンスや、活版というものを触媒(もしくは装置)として過去や未来、まちや人々とつながっていく活版との向き合い方にとてもシンパシーを感じています。活版(レタープレス)は印刷物である前に、想いを携え、風に乗り、時間を越えて、何処までも届く手紙のような存在だという事を僕も知っています。 つづきを読む

筑後川ポタリング

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全く予想していなかった梅雨入りの前日という絶妙のタイミングで筑後川河畔へポタリングに行ってきました。自転車を積んで、進行中の西鉄電車の中でワークス坂口さんと待ち合わせ。久しぶりの会話を楽しみながら、自転車とともに揺られながら宮の陣駅で下車。宮の陣駅で、先日のFAFサロンでもお世話になった徳永さんたちと合流。計5人で一路、筑後川沿いを登り原鶴温泉で身体を癒し、再び下ってくるという約40kmのルート。細い道に太い道、曲線にストレート。丁寧に整備された自転車道を駆けるのは、目に映る若々しい緑と一面の麦秋も相まって、とても清々しいものでした。悠々と流れる筑後川の土手の緑の青さ。刈られた芝や葦に虫たちも飛び起きたのか、それを目当てに鳥達がきれいな鳴き声を響かせながら初夏を謳歌していました。 つづきを読む

本木活字と筑紫新聞

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活版を受け継いだとき、その技術や道具を自分だけのものとするのではなく、まちにどう活かすか、未来にどう残すかを考えました。1590年頃に長崎で始まった活版印刷。なので、そのまちにあるのが相応しいと50年先ぐらいをイメージしながら、ワークショップやトーク、小学校に出張授業を行ったり、美術館や行政などに企画を持ち込み続けています。 つづきを読む