里子のための子どもプログラム

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福岡市は来年度から、親と暮らせない子どもを預かる「校区里親」を市内の全小学校区で始めることになりました。これは全国的に見てもとても先駆的なことです。同じ校区内の里親が養育する訳ですから、里子にとって転校がなくなります。大人の事情ではなく子どもの利益を優先しているところに、とても共感します。また、校区という身近な地域になるので、これまで社会的養護に関心のなかった人たちも目を向けやすく、里子への理解や里親登録などより浸透していくものと期待を抱いています。

さて、今週末は「里子のための子どもプログラム」。福岡市内の幼児から中学生までの里子数十人とおとなたちが一緒になって有意義な時間をすごしています。夏からはじまり、今週末でひとまず一区切り。僕は子ども達の写真を撮影しています。継続的に関われ、関係を育むことができるので有り難く思います。思春期の子ども達の写真を撮るというのは、とてもデリケートなことですが、一緒にバスケットをしたり、サッカーをしたりして、少しづつ仲良くなっています。ただ、将来の夢の話になると、「なれるよ、絶対」とは言えず、「なれると、いいね」としか言えない自分がいます。もう何年も想っていることですが、どんな環境下の子どもたちもフェアなスタートラインに立って、社会に出て行って欲しいと願っています。現場で感じ続けてきたことを少しづつ具体化していく時期に来ていることを感じます。

今週末は、里子たちと泊まりがけで「星」をつくります。それに使うクレパスを募集していたのですが、おかげさまでたくさん集まりました。あと、キラキラ光るものや鮮やかな紙が必要ですのでお持ちの方はご連絡頂けますと幸いです。当日、僕は記録係なので、与えられた役は「宇宙記者」。子どもたちに笑われない程度の宇宙服に身にまとい、子どもたちの想い出をカメラに収めてこようと思っています。