絵本の風景展、はじまりました

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子どもといっしょの暮らしを考えるデザインプロジェクト「コド・モノ・コト」による「絵本の風景展in福岡」がはじまりました。絵本を主役にその周辺にあるといいな、と思う道具を12組のデザイナーやつくり手が作っています。


オープニングでは、コド・モノ・コト主宰である、ますださんによる「わたしだけのものさしをつくる」ワークショップが行われました。何かを作って持ってかえることに重点が置かれる、子どものためのワークショップが多くなってきたことを感じるのですが、ますださんのワークショップは、よりプロセスに重点が置かれ、「みる」「まなぶ」「かんじる」ことを大切にされたとても丁寧に組み立てられたワークショップでした。

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夜は、同じくコド・モノ・コトの主宰、つくし文具店の萩原さん、プロダクトデザイナーの磯野さんを交えてのトークが行われました。コド・モノ・コトのこれまでの取り組み、旭川での新しい取り組み「コド木工」、そしてこれからのコド・モノ・コトのことを。その後、来場者を交えてのディスカッションは、熱気を帯びたものになりました。今回、自分もはじめて作家として「えほんのじかん」を出展させていただきました。今回、ますださん、萩原さん、磯野さんたちが福岡に来られ、さまざまな想いを真剣に話して下さいました。モノをつくる喜び、モノから広がる豊かな(しあわせな)時間、そしてそれらをモノが溢れる時代だからこそ、真摯に伝え続けること。また様々な産業や現場と関わり続けながら、責任を持って社会との接点に立ち続けること。それらもまた、デザインを生業とする者の役割であるということを今更ながら気づかせて頂きました。自分はずっと、その責任から逃れていたのかもしれません。気づきを与えて下さり、感謝致します。

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会場奥には、コド・モノ・コトのこれまでの取り組みのコーナーも設けています。写真やこれまでのレポートがありますので、じっくり読んで頂けると(特に福岡で子どもに関わる活動をされている方々)嬉しく思います。またその過程で生まれたコド・モノ・コトの道具店「こぐ」のオリジナル商品の展示販売も行っています。会場では京都の子どもの本の専門店「メリーゴーランド」さんが選書した絵本や、出展作家さんや福岡在住の方がセレクトした「届けたい絵本」コーナーもあり、子どもも大人も楽しめる展示になっていますので、ぜひ。会場はアルバス、7月14日(日)、20時までです。

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