AOITSUKI PRESS

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近しい方々にはお知らせしていましたが先日、箱崎のアトリエを閉めました。これまで足を運んで下さった皆様、本当にありがとうございました。現在は同じく福岡市内の病院近くにアトリエを構え、療養やリハビリを行いながらプランニングとデザインを引き続き行っています。

1590年に天正遣欧少年使節に従者として同行した諫早生まれのコンスタンチノ・ドラードがヨーロッパから南島原の加津佐町に活版印刷機を持ち帰ってきたのが、我が国の活版印刷のはじまりです。それ以降、一握の実りと苦難を経て、今があります。そんな活版に携わった多くの方々の延長上に自分は今、立っています。先人たちの声なき声に耳を澄ましたり、さまざまなひとたちから想いを託されば託される程、あるべき場所にあり続ける為に自分に出来る事は何だろうかと自問自答を重ねてきました。

自分にできることとして、活版印刷のふるさとである長崎において、活版印刷というものが消費や付加価値を目的としたものではなく、まちの文化や社会資産となるよう、誰しもが日常的に親しめる場をつくるべく、官公庁などへ提言をはじめました。2015年は信徒発見150年、本木昌造没後140年という節目の年でもあります。その頃までにかたちにできるよう尽力していきます。そのプロセスを伝えるべく、自身の活字文化の取り組みのwebサイトをリニューアルしました。同時に長崎の活字文化も伝えることができればと思っております。今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。

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