カモメとムース

IMG_5136

耳に届いたいつもと違う鳴き声。窓の外に目をやると、いつもは海鵜とヒドリガモが陣取る一帯に、ユリカモメの群れがいました。冬の訪れを知らせる第一陣の到着です。おつかれさまでした、おかえりなさい。ユリカモメは福岡市の鳥でもあり、とても人に慣れています。望遠レンズが欲しいなと思っている僕の心を見透かすように、随分と近寄ってきました。鷺と見間違えそうな大きなカモメは、オオセグロカモメ。黄色いくちばしの先のちょっとだけの口紅が目印。長旅の疲れか羽根を休めて波にその身を委ねてぷかぷか。まるでゼンマイ仕掛けのような動きで何とも滑稽でした。

さて、毎日楽しみにしている「どうぶつのくに」と言うサイトでおよそ2年ぶりに星野直子さんの記事の更新がありました。直子さんはご存知、星野道夫さんの奥様。星野さんが見た景色に直子さんの言葉が重なると、またこれまでとは違う世界が広がります。今、この瞬間もムースが大きな角をつき合わせていると思うと、言葉には出来ないけれど、とてもポジティブな力が涌いてきます。