作るときのきもち

IMG_7768

聴覚障がいのある職人さんたちの木工所へ。2年程前、西新駅構内に福岡市内の福祉作業所で作られた商品を販売するショップのデザインを行いました。その際、カウンターをお願いしたかったのですが、地下鉄の駅構内と言う事もあり不燃材の限定で、小さな什器なども木材を使うことは出来ませんでした。ですがこうして、一緒に取り組める時期が訪れたこと、とても嬉しく思います。

今回のプロダクトは、社会的な課題、問題と市民(生活者)とをむすぶ“ブリッジ”になるので、親しみがあり、つい触りたくなるものと思い入れも強く、イメージもあり図面を引いていました。ですが話を伺う中で、普段は決まった仕事が多いことも聞きました。思う事もあり、今回は息抜きとまではいきませんが、いつもと違った楽しさを感じながら作っていただきたいなと、お見せした図面を忘れてもらい、一切を委ねました。自分がデザインしたということより、職人さんたちの作るときのきもちを大切にできれば、と。笑いながら、楽しみながら作られている姿を想像すると、なんだか僕も嬉しくなった訳です。どんな試作品が上がってくるか、楽しみです。