6月のナラ

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梅雨ということもあり、福岡は何ともすっきりしない物憂げな空が続いています。自転車に乗って遠くまでともいかず、傘をさして近くの図書館まで資料を探しに散歩がてら。その道すがら絵に描いた様な雨の日の風景に出会いました。カタツムリは随分と数が少なくなってしまっていて。嬉しくなってしばらく眺め続けました。その日以降、そのカタツムリの事が気になってしまって何度かその道を通るように。そのカタツムリは別の友人にも会わせてくれました。6月には6月の楽しみがありますね。

ワールドカップは残念でしたが(日本以外に応援していたイタリア、ポルトガルも敗れました)、今のこの雨の時期に聴くボサノヴァは格別です。大好きなナラ・レオン。何処までも響くような透き通った声ではなく、何処か籠ったような曇り空のような声。悲しげでありますが、それは絶望ではなく、物憂げでありますが、それは諦めでなく、その奥には微かに温かなものがあります。ため息をつく様に歌うナラの声に耳を澄ますのは、今の季節がピッタリだなあと毎年感じています。雨音はナラの調べ。と言ったところでしょうか。