sweet cafe#1

薬院で進行中の“夜”のスイーツカフェ。手書きで起したロゴのアイアンのサインが取り付けられた。お酒を呑んだ後に甘いものを、と。夜1時までエイジングコーヒーとスポンジが売りのスイーツが楽しめる、カフェ。

もう何年も前に、デザインした喫茶店のロゴを気に入って下さっていて、大事にショップカードも持っていて下さり今回、お話を頂いた。そういうのは、本当に嬉しい。そして、後から知ったのだが、実は僕もオーナーがとある喫茶店で働いていた頃、珈琲を点ててもらったことがあった。もちろん、その時、こうして出逢うことは知る由もない。

「人生はからくりに満ちている。日々の暮らしの中で、無数の人々とすれ違いながら、私たちは出会うことがない。その根源的な悲しみは、言いかえれば、人と人とが出会う限りない不思議さに通じている〜旅をする木〜」

と、ふいに星野道夫さんの言葉を想い出す。 街角に生まれる新しい灯火。その灯火に誘われ、扉を開けた人に、秘かに新たな物語が灯ればと、想う。