長崎から京都へ

民俗学者である宮本常一さんの言葉ですが、自分にとってそれは、とてもクリエイティブなものだと感じ、クリエーションを行なう際、心に留めている言葉があります。

“日本人は独自な美をわれわれの生活の中から見つけてきておりますが、それはじつは生活の立て方の中にあるのだといってよいのではないかと思います。生活を立てるというのは、どういうことなのだろうかというと、自分らの周囲にある環境に対して、どう対応していったか。また、対決していったか。さらにはそれを思案と行動のうえで、どのようにとらえていったか。つまり自然や環境のかかわりあいのしかたの中に生まれでてきたものが、われわれにとっての生活のための デザインではないだろうかと、こう考えております。宮本常一『塩の道/暮らしの形と美』”

ナガサキリンネのプランニングを行なう中で、今の長崎を伝える為に、活字と出版のふるさとである長崎で広告に頼らず主体的に、意志を持って今“本を出す”と言う事はとても意義のあることだと感じました。その想いは伝播の速度は遅いかもしれないけれど、必ず誠実に伝わっていくと信じていました。その想いは京都まで届き、今週土曜日10/27日から11/9日まで、京都、恵文社一乗寺店で「ナガサキリンネ展」が開催される運びとなりました。先日、恵文社のスタッフの方が長崎まで足を運んで下さり、その想いをブログに綴ってくださいました。その伝播のあたたかさに、たまらなく嬉しくなりました。ナガサキリンネ展では、書籍「ナガサキリンネ」に載っている作家さんをはじめ、青い月の商品も幾つか展示販売されます。「手の間」さんの本も一緒というのが、なお嬉しいです。仕事の状況次第で変わる可能性がありますが、僕らも11/6、7、8日で京都に伺えればと思っています。関西方面の方、ぜひ今の長崎を感じにいらしてください。


ナガサキリンネ展
2012/10/27(土)-11/9(金)
恵文社一乗寺店 生活館ミニギャラリー
〒606-8184 京都市左京区一乗寺払殿町10
電話/ファックス:075-711-5919
出展者:Savon de Rin、SODAFACTORY、西村洋一、林潤一郎、吉田健宗、ナガサキリンネ