ボレロ-Lifemap-

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障がいのある人の芸術活動を“可能性の芸術”として捉え、2007年より毎年開催している企画展「Lifemap」。今年ははじめて三菱地所アルティアムで開催されます。毎回テーマがありますが、今回は「ボレロ」。2名の作家を対にして計8名を紹介。作家の繰り返す表現と言うのは決して単調なものではなく、重なり続けるリズムが豊饒なものを生む。まるで“ボレロ”の様に。そういうことなのでしょうね。「wa56」号のインパクトのある表紙にもなった、オランダの知的障がい者アート施設「アトリエヘーレンプラッツ」に参加していたハイン・ディンゲマンス氏の作品も観れるのでとても楽しみです。



それから。3/9日にはイムズホールにて、鹿児島のしょうぶ学園のパーカッショングループottoとヴォイスグループorabuのライブも。映像作家、泉山さんの映像は、とても込み上げてくるものがあります。チケットは特設サイトができていますので、そちらでもぜひに。

音パフォーマンスパーカッションバンドotto&orabu Live in IMS
http://otto-orabu.marulab.org


エイブル・アート2013「ボレロ-Lifemap-」
http://artlier.jp/event/art-and-photography/2013/01/2013-lifemap-.html
2013年2月16日(土) ~ 2013年3月10日(日)
10:00~20:00 ※2月19日(火)・20日(水)は休館
三菱地所アルティアム
福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F

[出展作家]
谷本光隆(長崎)、戸來貴規(岩手)、吉本篤史(鹿児島)、福満信夫(鹿児島)、鎌江一美(滋賀)、Belinda Tijssen(オランダ)、Hein Dingemans(オランダ)、Laan Irodjojo(オランダ)

[映像]泉山朗土(recomemo workshop & studio.)
[詩・ナレーション]濱野歩(工房まる)
[主催]三菱地所、三菱地所アルティアム、西日本新聞社、NPO法人まる、福岡市、(公財)福岡市文化芸術振興財団

ナガサキリンネ

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2013年度のナガサキリンネのプレスリリースとホームページの公開を行いました。
今回は、つくり手の公募、期間の延長、美術館での企画展などいくつかのチャレンジを行いました。
これからナガサキリンネがどこに向かうのか、ひとつのメッセージになるような気がしています。
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、みなさんが心から笑って、楽しめるような場になれればと願っています。
3月に長崎でお会いできること、とても楽しみにしています。
企画内容やワークショップなどは現在調整中です。随時お知らせできればと思います。
それから。今回もナガサキリンネの本を制作中です。今回は親愛なる方たちをはじめ、
いろいろな方が文を綴ってくださりとても読み応えのあるものになりつつあります。
こちらもどうぞ、楽しみにお待ちください。

ナガサキリンネ| http://nagasakirinne.com

Enjoy printing!

本日(11/3日)、11時から16時まで、ブックスキューブリックけやき通り店で「Enjoy printing!」を行ないます。キューブリックけやき通り店で、書籍を購入された方に活版印刷(レタープレス)のしおりをプレゼント。お店の前にプレス機を準備していますので、レシートと引き換えに一冊に一枚、紙(ポルカとブンペル)を選び、ご自身でプレス(印刷)を楽しんでください。

屋外で、そして人が行き交う通りでプレスを行なうのは初めてです。また、活字好き、本好きの人達がたくさん集まると思うと、わくわくしてきます。みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。本日は「一箱古本市inけやき通り」が行なわれるけやき通りへ、ぜひ。

ポルカとブンペル

いよいよ今週土曜日となりました。「ブックオカ」のメインイベント、「一箱古本市inけやき通り」が行なわれる11月3日(土)、ブックスキューブリックけやき通り店で「Enjoy printing!」を行ないます。キューブリックけやき通り店で、書籍を購入された方に活版印刷(レタープレス)のしおりをプレゼント。お店の前にプレス機を準備していますので、レシートと引き換えに一冊に一枚、紙を選び、ご自身でプレス(印刷)を楽しんでください。

紙は、本のお祭りの日でもありますので装幀家、名久井直子さんが作られ、今月発売された「ポルカ」をご準備。以下、名久井さんの言葉。

「海外でひろった、変な、でも素敵な紙をイメージしました。風合がガサッとしているのに、よく見るとチリの色がカラフルです」

確かに変ですてきな紙です。きれいな色の玉の入り具合もランダム。何処か懐かしく、とても愛嬌のある紙だと思います。紙の色(名前)もメレンゲ、キナコ、トウフ、ソバ、コンニャク、モモ、ライム、ソーダ、アケビ、カステラと、とてもチャーミング。当日何が準備されているか、どうぞお楽しみに。それから、同時期に発売された寄藤文平さんがつくられた、クラフト紙やダンボールのような「ブンペル」も準備。ブンペルは、文化、ペーパー、パル(友人)を組み合わせた名前だそうです。素敵ですね。ポルカはカラフルで少し薄い紙です。ブンペルは素朴で厚みのある紙です。キューブリックで本を購入し、お好きな紙を選んでプレスを楽しんで下さい。

キリスト教の伝来と西海の歴史

長崎県西海市西彼総合支所(オランダ村)にて、横瀬浦開港450周年記念事業企画展「キリスト教の伝来と西海の歴史」が11月10(土)から12月2日(日)まで行なわれます。1562年に開港した横瀬浦は、日本で最初のキリシタン大名である大村純忠が洗礼を受けた地であり、天正遣欧使節の中浦ジュリアンの生誕地であり、『日本史』を著したイエズス会のポルトガル人宣教師ルイス・フロイスが日本で最初に上陸した歴史的な場所。横瀬浦はポルトガル船が来航し大いに栄えますが、領内の仏教弾圧の反感から内乱が起こり、一夜で街が全て焼き尽くされます。展示ではその横瀬浦開港と消失の歴史、大村純忠の名代としてヨーロッパへ派遣された天正遣欧少年使節に関する資料(1585年ローマにてプレスされた「日本使節グレゴリオ13世謁見の枢機卿会議記録」など)、秀吉が福岡箱崎で発した伴天連追放令に関する資料、外海で信仰を続けた潜伏キリシタンの資料などが展示されます。先日メンテナンスを行なった南島原教育委員会所蔵のグーテンベルク式活版印刷機も展示されます。その印刷機で日本初の活版印刷による書物、「サントスの御作業の内抜書」を刷る体験も予定しています。

1605年に長崎のコレジヨで刷られたキリシタン版「サカラメンタ提要」。キリスト教の典礼書で、中には19曲のグレゴリオ聖歌が印刷されています。五線譜は朱で、音符は四角くスミで刷られた美しいものですが(日本初の活版による楽譜印刷、二色印刷)、思えば洋楽も、洋楽器も彼らが日本に持ち込んだものでした。先日行なわれた横瀬浦開港450周年式典では西海北小学校の生徒と、中浦ジュリアンと同じく天正遣欧少年使節の一員であった伊東マンショが没後400年と言うこともあり彼の地、宮崎県西都市都於郡小学校の生徒たちが招待されていました。そして、「サカラメンタ提要」から数曲披露。澄んだ横瀬浦の夏空にラテン語の聖歌が響き渡りました。


横瀬浦開港450周年記念事業企画展「キリスト教の伝来と西海の歴史」
日時:2012年11月10日(土)~2012年12月2日(日)
場所:西海市西彼総合支所2階(オランダ村)
主催:横瀬浦開港450年記念事業実行委員会、西海市、西海市教育委員会   


サカラメンタ提要/Tantum Ergo