wa57号

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福岡市文化芸術振興財団の機関誌フクオカアート&カルチャーマガジン 「wa」の57号ができました。今号も妻がイラスト、僕がデザインを行っています。

このちょっとドキッとする表紙は先日、アジア美術館で行われた「わたしの街の知らないところ─シンガポールと日本」から、Genevieve CHUA(ジェネビーブ・チュア)さんの「満月と狐」。実際に展示と彼女のギャラリートークを聞きましたが、日本や韓国なども含めたアジアの民話や怪談を新たに語り直すことで、未知なるものへの不安や恐怖を探求しているとのこと。彼女の映像作品はとてもみずみずしさを感じたのですが、そういう背景を持つ作品だったこと知りとても腑に落ちました。シンガポールはアートシーンに限らず、aspidistraflyのおふたりがいたり、本をとりまく環境がエキサイティングだったりと、今のみずみずしい文化を肌で感じたく、今、もっとも行きたい国のひとつです。

さて、中身は建築家の伊東豊雄さんの「みんなの家にかける想い」、能楽師の白坂保行さんによる提言、せんだいメディアテークの甲斐さんによる「東北からの報告」、JR九州の石原会長によるアートの話など今号も盛りだくさん。甲斐さんの言葉は自分も今感じ、行動に移している最中ということもありとても心に響くものでした。市内公共施設などで手にすることができます。ぜひ、ご一読ください。