手の間展〜福岡から盛岡へ、届けたい手仕事

『手の間』さんのご縁で、岩手県盛岡市のミニコミ誌『てくり』をてがける「まちの編集室」さんのギャラリー「ひめくり」にて開催される「手の間展〜福岡から盛岡へ、届けたい手仕事」に参加することになりました。今年の年明けから決まっていたのですが、怪我のこともあり、チケットを取るのは不安もありましたが、おかげさまで、伺うことができそうです。こうして、近くの目標を与えて下さったことに、とても感謝しています。28日には盛岡の「ひめくり」さんに滞在する予定ですので、よろしかったら。

手の間展〜福岡から盛岡へ、届けたい手仕事〜
会期:2012年7月27日(金)〜29日(日)10:30〜19:00*最終日は17時まで
会場:shop+spaceひめくり(岩手県盛岡市紺屋町4-8 電話019-681-7475)
まちの編集室:http://www.tekuri.net/



交通事故で失した左手の機能は、利き手であり、活版を教わった寺尾さんから、常にケアを怠らないようにと言われた箇所でもあって、よりによって…。と思いつつも、今、こうして生きていることに感謝をし、過去は過去でしかない訳ですから、これからは、ただ、過去を懐かしみ、今を踏みしめて、歩んでいくだけだと、感じています。物理的に活字が拾えなくなり、印刷機も動かせなくなったその訳は、これまでもそうでしたが、己の利益ではなく、より人の世に活かしなさい、“じぶんをかんじょうにいれずに”。と言う事だとも、受け止めています。そう思うと、このタイミングで「グスコーブドリの伝記」が公開されるのも、活字というものに出逢わせてくれた「銀河鉄道の夜」が生まれ、子どもの頃から恋こがれた賢治さんの故郷、イーハトーヴに行けるということも、何と言うありがたい、めぐりあわせだろうと感じ、感謝しています。

それから。BLUEMOON LETTERPRESSからAOITSUKI PRESSに変更しました。以降、くらしに息づく活字と印刷のことをこちらで綴っていきます。青い月というのは、最初は恥ずかしかったのですが、天体を、そして銀河のように果てしない広がりを感じさせるので、今はとても気に入っています。ちなみに、8/31日の満月は「青い月」です。ひと月に満月が2回訪れる、めったにない月です。そして今日は、七夕ですね。「銀河鉄道の夜」にも、印象的な銀河のお祭りのシーンがあり、どこか、高揚している自分がいます。皆様も、良き、星々に出逢えますように。


AOITSUKI PRESS http://aoi-tsuki.com/press/