子どもたちに活字の話を

西海市教育委員会の依頼で西海市の小学6年生たちに出張授業を行なってきました。天正遣欧少年使節や活字・デザイン・印刷などの話を。あわせて加津佐図書館所蔵のグーテンベルク式活版機を使っての体験も。ふるさとの文化を感じ、見識を広げることにつながればと思っています。

はやいもので、去年の今頃は長崎県教育委員会の依頼で、ASEANの東アジアの中核を担う次世代リーダーを養成する事業の一環でマレーシアとカンボジアの子どもたちに、日本(長崎)の活字や印刷の話を行なっていました。長崎は活字や活版だけではなく、平版や写真、出版など「伝える」ことのふるさとでもあります。地道ですが、こうして継続的に活動していくことで、まちがより魅力的なものになっていければと思っています。

現在、今年100年を迎えた長崎県立図書館の再整備計画が出島か大村の方向で進んでいます。先日、せんだいメディアテークを訪れた際、場が持つ力や仙台の人達のエンパワーメントの高さに心から感動しました。ああいう場所があったらなあと、少し羨ましくもなりました。メディアとして活版を学べる場所もありました。離島が多い長崎には年中行事や祭礼など特色のある様々な「ハレ」と「ケ」の風景があります。図書館単一としてではなく、そういった情報・文化複合施設になればと淡い期待と青写真を描いています。