身をゆだねて

IMG_9538

今回の東北行は、前回よりも早めのフライトだったので、余裕を持って自宅を出て空港で珈琲を飲んだりして、のんびりしていました。そしてそろそろと、手荷物検査に行くと、うっかりターミナルを勘違いしていて思いっきりダッシュをすることに。搭乗口に着き、何とか間に合ったと思っていたら今後は仙台空港が霧の為、山形空港か福岡空港に引き返す可能性がありますと伝えられ、でも乗らない訳にはいかず祈る様な気持ちで改札口を通りました。 つづきを読む

漁師と海猫

IMG_7030

IMG_7021

今回は岩手陸前高田の隣町、宮城気仙沼に宿をとりました。薄明かりの夜明け前、気仙沼の港を歩きました。生け垣に植えられた花を探しました。沿岸部に咲く花は、内陸部に咲くそれと違って、海とつながっていることを以前、耳にしました。その季節ごとに咲き出す花で、採れる魚がわかる花暦の役割もあるそうです。多くの漁師さんが船を失くしたことも聞きました。花を植えるという行為は、また再び漁に出るぞという漁師さんの強い意志の表れでもあると。 つづきを読む

足りない活字のためのことば

IMG_7054

岩手、陸前高田に行ってきました。今回もまた珍道中だったのですが、その報告は後日行うとして、ランチを食べた陸前高田のカフェレストランでとあるチラシをふと手にし、嬉しくなり、込み上げてくるものがあったので、そのお知らせを。銅版画家であり、レタープレスプリンターでもある溝上幾久子さんという方がいます。僕は彼女のディキンソンの詩集をプレスするセンスや、活版というものを触媒(もしくは装置)として過去や未来、まちや人々とつながっていく活版との向き合い方にとてもシンパシーを感じています。活版(レタープレス)は印刷物である前に、想いを携え、風に乗り、時間を越えて、何処までも届く手紙のような存在だという事を僕も知っています。 つづきを読む

筑後川ポタリング

IMG_9522

全く予想していなかった梅雨入りの前日という絶妙のタイミングで筑後川河畔へポタリングに行ってきました。自転車を積んで、進行中の西鉄電車の中でワークス坂口さんと待ち合わせ。久しぶりの会話を楽しみながら、自転車とともに揺られながら宮の陣駅で下車。宮の陣駅で、先日のFAFサロンでもお世話になった徳永さんたちと合流。計5人で一路、筑後川沿いを登り原鶴温泉で身体を癒し、再び下ってくるという約40kmのルート。細い道に太い道、曲線にストレート。丁寧に整備された自転車道を駆けるのは、目に映る若々しい緑と一面の麦秋も相まって、とても清々しいものでした。悠々と流れる筑後川の土手の緑の青さ。刈られた芝や葦に虫たちも飛び起きたのか、それを目当てに鳥達がきれいな鳴き声を響かせながら初夏を謳歌していました。 つづきを読む

本木活字と筑紫新聞

IMG_5296

活版を受け継いだとき、その技術や道具を自分だけのものとするのではなく、まちにどう活かすか、未来にどう残すかを考えました。1590年頃に長崎で始まった活版印刷。なので、そのまちにあるのが相応しいと50年先ぐらいをイメージしながら、ワークショップやトーク、小学校に出張授業を行ったり、美術館や行政などに企画を持ち込み続けています。 つづきを読む